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83#彼女の過去 ページ40

〈太宰side〉


「おい手前…何で俺を呼び出した。

遂に俺に首を差し出す気にでもなったのかァ?裏切り者さんよぉ。」


「うわぁ。凄いね、最近の蛞蝓って喋るんだ。」


現在私は、中也を近くの喫茶処(カッフェ)に呼び出して、一対一の話し合いを試みている。

私だって好きで呼んだわけじゃないのだけど。

悔しいけど、彼女の過去を知るためには中也の協力が必要不可欠だからね。


「却説と、早速本題に入らせてもらうよ。」


不機嫌そうな表情が、一瞬のうちに真剣な目付きに変わった。

流石私の元相棒なだけあって、そういうところの切り替えだけは早い。

其れとも、そんなに今の私は真剣な面持ちなんだろうか。

まぁ佳い。

問題点はそこには無いのだから。


「Aは何がきっかけでマフィアに?」


「…彼奴の兄が入るのと同時だったな。」


つまりは、家庭の事情か何かで兄弟二人して加入したということか。

まぁ、そして其の兄があの立原君な訳だね。

詳しくは中也も知らない、ということらしい。

入れ替わりだから、彼女は四年前にはマフィアにいた。

そして因みに辞めたのは二年前。

…なんて事はどうでもいいのだけど。


「じゃ、組織としては、彼女の異能についてどこまで知ってる?」


「汚濁と同タイプの精神操作。三回くらい上限解放でぶっ倒れた事があるぜ。」


気を失うところまで異能力を使ったことがあるらしいね。

其れも、マフィアの為に三回も。全く…可哀想に。

…ふぅん、情報量は探偵社に等しい。

じゃあ彼女は自分の異能をちゃんと把握していると云ってもいいのかな。

でも、本当に其れだけか?

………否、考え過ぎかな。


「中也、昔彼の子がマフィアにいた期間のこと覚えてるかい?」


「ん?あー…手前とよくいた事を除けば、一つだけ覚えてるな。」


目の前で少し考えるそぶりを見せて、

私が其の先を待ってる事に気付いた彼は、数秒後に口を開いた。

そして其の言葉は二つの意味で、私の背筋を凍らせるのには十分だった。


「俺ら一回、首領の命で遊園地行ってンだ。」


「ちょっと待って聞き捨てならない。」


*ーーーーーーーーーーーーーーー*

お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが、

シリーズ一作目で無駄に張った伏線の

回収期間に入ってます( ˙-˙ )

84#異能の姿→←82#忘却、最適解


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夜空 - 僕、まだ13歳なんだけど見て大丈夫なのかな…(まあ意味わかるんだけど) (2022年6月7日 8時) (レス) @page22 id: 234ea08343 (このIDを非表示/違反報告)
Liea(プロフ) - wwらすくさんそれなです (2018年3月5日 16時) (レス) id: 99a35ea8a6 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - Lieaさん» ついに映画きましたね!ほんともう双黒の尊さにハゲそうになりましたよ… (2018年3月5日 0時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
Liea(プロフ) - とうとう映画公開されましたねぇ!やっぱり文ストは最強ですわ。 (2018年3月4日 16時) (レス) id: 99a35ea8a6 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» イヤー、オトナ太宰サンムズカシーナー(棒) (構ってもらえるのは嬉しい限りですん( ^ω^ )) (2018年2月23日 22時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らすく | 作成日時:2017年11月5日 11時

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