番外編#クリスマス ページ27
今日はクリスマス!…と云っても、もうサンタの来る年齢でもキリスト教信者でもない。
私の場合は何となく雰囲気を楽しんだら、家で兄とケェキを食べて終わるのが殆どで。
本日の通常業務も無事終えたし、先に帰ってお兄ちゃんの帰宅を待つとしようかなぁ。
席を立って帰ろうとすれば。
「あっ、鳥渡待ち給え。」
隣の
包帯上司の太宰治。成り行きとはいえ、此れでも私の恋人。
『…仕事は手伝わないよ?』
「嗚呼、其の心配はいらない。」
彼は此方を見てニコニコと笑顔を向け乍も、ハイスピードで机上に散乱している大量の書類を集め、一つの大きな山にどさっと乗せた。
…珍しく素早い動きをした気がする。
太宰流の片付けを終えると、立ち上がって私の右手を取った。
何事かと思えば、腕を引かれた儘探偵社の外へ。
「さ、A、行こうじゃないか」
街を彩るイルミネーションに目を奪われつつも、引かれる右手を頼りに、少し前を歩いて行く太宰の後を追い掛けていく。
心なしか、両者共にその足取りは軽やかで。
* * *
「着いたよ。」
『わぁっ…!!』
ふと立ち止まれば、目の前に現れた巨大なツリー。
見上げて漸くてっぺんの星が見えるくらいに大きい。
色とりどりの電飾が降り積もる粉雪と装飾を照らし、輝く。
「今年こそは、Aと見たかったのだよ。」
ポツリと呟いた其の声に、思わず笑みが零れる。
本当は私も同じ気持ちだったなんて、絶対に云わないけれど。
「…でも」
_________ツリーだけじゃなくて私のことも見て欲しいのだけど。
あざとく甘い、蕩けてしまいそうな声と台詞に、恥ずかしくも其方を向けば。
『んっ…!』
不意に落とされた優しい
離れた其の唇の先で“漸く見て呉れた”なんて云って微笑むのは、
『…ほんと、ずるい。』
「ふふふ、ごめんね。」
二人きりの、特別な夜。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
立原「あー…んだよAの奴遅ぇな…疾く帰って来たのによ…」
エリス嬢御用達のお店で買ったケェキの前でずっと待っている兄の図。
*ーーーーーーーーーーーーーー*
Merry Christmas!!
番外編だけでも、と思いまして…!
皆様のクリスマスが、素敵なものとなりますように。
駄作者「更新できなくてすみません…!」
太宰「本当だよ。…A、愛してる。だから…もう少し待っててくれ給え。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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夜空 - 僕、まだ13歳なんだけど見て大丈夫なのかな…(まあ意味わかるんだけど) (2022年6月7日 8時) (レス) @page22 id: 234ea08343 (このIDを非表示/違反報告)
Liea(プロフ) - wwらすくさんそれなです (2018年3月5日 16時) (レス) id: 99a35ea8a6 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - Lieaさん» ついに映画きましたね!ほんともう双黒の尊さにハゲそうになりましたよ… (2018年3月5日 0時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
Liea(プロフ) - とうとう映画公開されましたねぇ!やっぱり文ストは最強ですわ。 (2018年3月4日 16時) (レス) id: 99a35ea8a6 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» イヤー、オトナ太宰サンムズカシーナー(棒) (構ってもらえるのは嬉しい限りですん( ^ω^ )) (2018年2月23日 22時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らすく | 作成日時:2017年11月5日 11時