【文スト】海、割りました。2nd【中原中也】 (ページ6)

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Break50 ページ6

もしもし太宰さん、聞こえていますか。

一ノ瀬Aの心の声ですが。

何処にいらっしゃるのか知りませんが、

エスパータイプの貴方なら、

今の私の心中すら読み取れるんじゃあないでしょうか。

『ちょぉっ！？中也さん！？』

「ンだよ…五月蝿ェな…」

現在私は、未だ飲み始めて十分も経っていないにも関わらず

酒に弱い、中也さんと云う名の酔っ払いに抱き着かれています。

そりゃあ勿論、限界突破しているから、

多分私を抱き枕と勘違いしてるよね、此奴。

一応上司な筈だけど、上司に思えないのはこう云うところが原因だよね。

余計な話をぐだぐだ云いますがね、太宰さん。

…単刀直入に云います。扶けて。

『あーもう離れて下さい莫迦！！』

ぐいぐいと胸板のあたりを押してみるも、

小柄な癖に剛腕な体術遣いに、ほろ酔い状態の凡人が勝てる訳がない。

微塵も動く気配などない。

…まぁ、だからと云って其処で諦める私でもない。

“ない”の3コンボをしたところで…

『必殺！一ノ瀬ロックヘッド…ッ！』

ゴッ、という鈍い音が二人きりの空間に木霊する。

少々カッコよく云ってみたけれど、直訳すれば「一ノ瀬石頭」である。

地球の何処かにはいるであろう太宰さんに状況を説明してあげるなら、

酔っ払いのちびっこマフィアに頭突きを一発食らわせてあげたところ。

因みに、私も痛い。

自分で仕掛けたのに、此方も大ダメージを食らった。

イメージを云うなれば、

今頭上にはアヒルの輪っかがあって、

其れがくるくると黄色い星を飛ばしていると云った感じ。

…此れで、どれほど強く頭突きをしたのか、判りましたか。

そう、それはもう色んな意味で命懸けの一発でした。

なのに…

『中也さん離れてええええ！！』

一ミリも動く気配がない。

そして…

真正面には、天井をバックにした隣人の整った顔とはどう云う事でしょうか。

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非常にどうでもいい話にはなりますが…

作者、無事前期受験でキメてきました！

あッ、否、自慢とかではなくて…！！

これで、各作品の更新までの期間が

大幅に縮まると思います…！！

以上。

今までお待たせして、大変申し訳ないです…