14*任務と招宴。 ページ14
開かれた扉から現れた青年は、
ウェーブがかった橙色の髪を揺らし乍ら、溜め息を一つついて此方へ歩いてくる。
嗚呼、何を云われるのかなんて考えなくても判ってる。
どうせ任務のお話なのは判ってるのに。
其れでも高鳴る鼓動は先刻の言葉のせいで。
「明日、俺たち二人で傘下組織同士の
組織の裏切り者処罰の為の潜入捜査だ。
因みに参加は
なんて、其の言葉とフリーズした私の脳味噌を置き去りにた儘、
彼は背を向けてヒラヒラと手を振り部屋を後にした。
『何なの、其れっ…』
小さく悪態をついた口とは裏腹に火照る頬を軽く抑えて。
別に
根元から飛ぶんじゃないかと思うほど勢いよく首を振って、
小さな深呼吸をひとつ。
そして稍冷静になったところで、或る問題点に気が付いた。
…私、
実際礼装を見る機会すら、エリス嬢の買い物時や首領の部屋でしかない。
而も明日なんて云われたって、そんな急に用意が出来るわけないし…
Prrrr…
如何するべきかと思案していた其の時だった。
静かな部屋に上級構成員からの着信を示すメロディが鳴り響いたのは。
『ぼ、首領!?』
予想外の名前に驚いて、思わず、掴んだ端末を落としそうになる。
時々エリス嬢のお相手を頼まれる為、
多い時には週に2回ほど電話が掛かってくる事があるけれど、
真逆このタイミングで掛かってくるとは思ってなかったなあ。
だって、呼ぶなら先刻迄呼ばれてた中也さんに伝言させれば佳いと思うんだ。
何の用事かが判っていない不安から、何時もの事ながら震えた指先で通話釦を押せば。
「A!!」
あどけなさの残る、少女の鈴のような声が鼓膜を震わせた。
『エリス嬢!?』
「厭だわA、エリスって呼んでって云ってるじゃない!
今日は私からお願いよ。今から来てくれる?」
そして“すぐ行くね”と返事をし通話終了。
私は手に持っていた書類を投げ捨て、急いで首領室まで駆けていくのだった。
*ーーーーーーーーーーーーーーーーーー*
エリス嬢は、夢主ちゃんとタメだといいな、
っていう単なる妄想です( ^ω^ )
ツイッター 何を書くのか 判らない
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らすく(プロフ) - みたら士さん» 嗚呼…何にも呟いてなかったからかもしれないです( ˙-˙ )見つけた(と思う)のでフォロー致しました(・∀・)b (2018年2月25日 10時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - らすくさん» たしかにつらいっすねぇ……そーいや、ツイッターでらすくさんのこと検索しても出てきませんっした……あの、私のこと調べてくれます…?『マスクにinする人』って… (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
らすく(プロフ) - みたら士さん» エリスちゃんが可愛すぎてつらい( ^ω^ )森さんと一緒に写真撮りたいです(真顔) (2018年2月25日 10時) (レス) id: a72fad02fa (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - たしかに……エリスちゃんに呼び捨てにされるのはいいですねぇ (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
みたら士(プロフ) - たしかに……エリスちゃんに呼び捨てにされるのはいいですねぇ (2018年2月25日 10時) (レス) id: d493129e91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らすく | 作成日時:2018年1月4日 0時