彼の事 ページ44
朝起きる。
隣に彼がいる。
それだけで安心する。
貴方「……中也、起きて」
ゆっくりと目を開けて、小さく欠伸をする彼。
カーテンの隙間から漏れる光が彼の髪に当たる。
嗚呼、いつ見てもかっこいい。
此れは私だけの特権。
他の人は見れない彼の一面。
中也「……はよ」
貴方「おはよ」
まだ眠そうに低い声でそっと囁く様に発せられる声。
私の頬を撫でる少し冷たい指先が擽ったい。
中也「……本当、可愛いな」
突然の事に目を逸らすと此方向けよ、と優しく微笑んで言った。
貴方「だって、恥ずかしい……」
中也「恥ずかしい事ないだろ」
貴方「中也の目って綺麗で吸い込まれそうだし」
中也「それの何処が駄目なんだよ。俺以外何て見れねぇ様になれよ」
貴方「……もう中也しか見れないよ」
恐る恐る言うと彼は少し目を見開いて小さく息を吐いた後、私の髪を指に絡め接吻をした。
中也「ったく、可愛い事ばっかり言いやがって。仕事行けなくなんだろ」
少し乱暴に頭を撫でて起き上がった。
私もと思ってもまだ痛む右腕に力が入るわけもなくただ彼を見上げ、目の前にある服の裾をきゅっと引っ張った。
中也「どうした?」
貴方「腕痛くて起き上がれないの」
中也「そうだったな」
ゆっくり私を抱き起こす。
近くなる彼の顔。
そこでふと思った。
彼の首のチョーカーは何を意味しているんだろう。
私のは傷を隠すためだ。
じゃあ彼のは?お洒落だったら家の中でしてる意味ないだろうし。
似合うから気にしてなかったけど、一度気になりだしたら止まらない。
というか、彼の事、実は詳しく知らないのでは……?
そんな事を思いながら部屋を出る彼を追いかけた。
________________________
アンケート結果より、続編はこのままの続きを書こうと思います。
そして、意外にも新作に票が入っていたのでそちらも作ろうと思います。
協力して下さった皆さん、有難う御座いました。
一応アンケートは消す予定ですが、あの短編はどこかのタイミングで載せます。
続編、新作までもう少しお待ちください!
548人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅野(プロフ) - ソリバさん» いつもありがとうございます…!続編になりそうな気もしますが、もう少し考えてみますね。 (2017年11月7日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
ソリバ(プロフ) - いつも楽しみにしてます!できれば続編お願いします!! (2017年11月7日 14時) (レス) id: c80ce2fe4d (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - ニャン将さん» ありがとうございます!もう少し検討させてもらいますね…! (2017年11月6日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 埃さん» いい作品だなんてありがとうございます…!何ででしょう… (2017年11月6日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
ニャン将(プロフ) - 続編希望します!! (2017年11月6日 18時) (レス) id: a5f5e3b412 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:紅野 | 作成日時:2017年9月2日 16時