アンケートに載せていた番外編３ ページ48
太宰side
折角休みでAと(付き合ってるわけじゃないけれど)デートが出来ると思って街に来てみれば可愛らしい女学生二人組に捕まってしまった。
女学生「ねぇ、どうしてダメなのぉ？」
太宰「一人じゃないのだよ」
女学生「誰と来てるのー？」
Aを見ると不安そうというか、不服そうというか…。そんな顔をしていた。
私の視線を察してか一人の女学生がAの方に向かって行った。
これは本当に断れなさそうだ。
本当は駄目、と言えなければいけない。それはわかっている。けれど、女性からの頼みを断れる程の器用さは持ち合わせていない。
ふと女学生と話すAに目をやると何かを考える様な表情をしたかと思えば、女学生を見て顔色が変わった。
きっと苦手な誘い方だったんだろう。
断る余裕を与えないようなAの言う彼奴みたいな。
じゃなきゃあんな顔しない。
上機嫌で戻って来た女学生はAに手招きをした後、二人とも私の腕にぎゅっと抱きついたまま歩き出した。
Aはというと後ろをとぼとぼとついてきていた。
今すぐ振り払いたいのは勿論だけれど、そんな事できる男じゃないのだよ……。ごめんね、A。
自分を攻めていないだろうか。
また心を閉してしまわないだろうか。
我慢していないだろうか。
普通の人間になりたいだなんて考えていないだろうか。
そう考えると今すぐにでも君のままで良いんだよ、と抱きしめてあげたくなった。
カフェにつくと私の前と隣には女学生が、斜め前にはAが座った。
二人の女学生がメニューを見ていると突然Aが口を開いた。
貴方「僕、ちょっとお手洗い行ってくる」
その押し潰されそうな声はAの隣りに居た女学生の適当な返事によって消された。
去って行く後ろ姿は何だか寂しそうな苦しそうな消えてしまう様なそんな雰囲気があった。
女学生「それで、お兄さんは何の仕事してる人なのー？」
女学生「今日は何してたの？」
太宰「休みだから買い物でもしようかと思ってね。職業は秘密。言ったら怒られちゃうからね」
そう言って唇に人差し指を立てて当てれば女学生は黄色い声をあげた。
知ってる。何も楽しくない。この子達の反応も、次発する言葉もわかる。
何時まで経ってもAは戻ってこない。
どうしたんだろう。
彼女の事を考え始めると、女学生達がちょっと、と私にまた話しかけてくる。
そんなのはどうでもいい。
Aは何処だろう。
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二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» いえいえ(*´-`)元々好きな作品なので読みづらくなるのは嫌だったので助かりました(*´∀｀) (2018年9月27日 23時) (
レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 二次元好きのAliceさん» 見つけられたみたいで良かったです。こちらこそ面倒な作業をしてまで見てくださってありがとうございます…！頑張らせてもらいます…！ (2018年9月27日 0時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» 丁寧に教えて頂いたお陰でなんとかなりました！ありがとうございます(*´ω｀*)これからも更新頑張って下さい(*´∀｀) (2018年9月26日 22時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 外都騒川さん» こっちにもありがとうございます…！そう言って貰えるととても嬉しいです！私の書いているもので何か参考になれていれば、それは私にとって贅沢です笑 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
外都騒川(プロフ) - 面白いです、僕もこんなお話書けるようになりたい。アンケートでも書いてしまったんですが続きが楽しみです。 (2018年9月25日 21時) (レス) id: 463bf4e276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年9月24日 22時
