全てを許して ページ44
貴方「あのね、わかったんだ。どんな事をされるのも他の人じゃなくて太宰さんがいいし、全部太宰さんだったらって比べちゃう。それは太宰さんが僕に自由をくれるから。だから太宰さんについていきたいと思う。これからきっと僕はあり得ないくらいに太宰さんに縋って、求めて、錯覚して、依存する。太宰さんのする事全てを肯定してしまうかもしれない。崇拝じゃないけど、それに近い言動をするかもしれない。でも……そんな歪んだ『私』だけど、ちゃんと太宰さんを好きになってもいいかな」
太宰「本気でそんな事聞くの?」
貴方「うん…。もう僕を縛る彼奴はいないし、太宰さんはちゃんと僕を迎えに来てくれた。助けてくれた。だから、素直に太宰さんの気持ちを受け取りたいんだ。いいかな…」
太宰「いいに決まってるだろう?それにねA、歪んでるのは君だけじゃあない。私もだ」
太宰さんも歪んでる……?
嘘ではないだろうけど、僕と比べ物にならないんじゃないかな。
貴方「え…?」
太宰「いいだろう?歪んだ恋愛関係も。君は私に満足するまで求めればいい。依存すればいい。私はそれすらも嬉しいんだよ。束縛したくてしょうがないのだからね。でも先に言っておくよ。私は男女の関係を本気で持とうと思ったら傷つけてしまう事が多い。これは本当だ。それでもいいかい?」
真逆ここまで許してくれるとは思わなかった。
面倒と言われるような気がしていたのに太宰さんは全てを覆す。
貴方「いい。太宰さんがしてくれるのは痛くても嬉しいよ。わかったんだ。全部愛があるから怖くないんだって」
太宰「そう。でも出来るだけ傷つけないようにはするよ」
貴方「太宰さんこそ本当に僕でいいの?」
太宰「何でそんな事聞くんだい?」
貴方「……僕は太宰さんが思ってる程綺麗じゃないんだ。今回のも合わせると数えるのをやめるくらい彼奴に抱かれてる。無理矢理ね。私に拒否権なんてないけど、好きって言ってくれる太宰さんに申し訳なくて…」
太宰「A、そんなの気にしないよ。私だって数え切れない程女性と身体だけの関係を持ってるもの」
貴方「本当に……?」
太宰「あとね、A。無理矢理は数に入らないよ。自分の意志でするのと無理矢理されるのとでは全くの別物だ」
貴方「別物……」
太宰「そうだよ。傷が治ったらちゃんと私が本物を教えてあげるからね」
囁くように言う彼は今までで一番色っぽさがあってそれを見ているともっと好きになってしまいそうだった。
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二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» いえいえ(*´-`)元々好きな作品なので読みづらくなるのは嫌だったので助かりました(*´∀`) (2018年9月27日 23時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 二次元好きのAliceさん» 見つけられたみたいで良かったです。こちらこそ面倒な作業をしてまで見てくださってありがとうございます…!頑張らせてもらいます…! (2018年9月27日 0時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» 丁寧に教えて頂いたお陰でなんとかなりました!ありがとうございます(*´ω`*)これからも更新頑張って下さい(*´∀`) (2018年9月26日 22時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 外都騒川さん» こっちにもありがとうございます…!そう言って貰えるととても嬉しいです!私の書いているもので何か参考になれていれば、それは私にとって贅沢です笑 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
外都騒川(プロフ) - 面白いです、僕もこんなお話書けるようになりたい。アンケートでも書いてしまったんですが続きが楽しみです。 (2018年9月25日 21時) (レス) id: 463bf4e276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅野 | 作成日時:2017年9月24日 22時