あなたからの愛に涙の懺悔を ページ36
あの後少し機嫌を良くした北原さんは無理して飲まなくていいと床に転がる女を足で突いて僕の手を引いた。
また部屋に戻って来た。
この部屋に来ると必ずあの重たく冷たい鉄の足枷がはめられる。
北原「ごめんね。君の自由を奪いたいんじゃないんだ。外を平和だと錯覚させない様に此処に留める為には必要な対価なんだ」
貴方「必要な対価…？」
北原「本当の平和や幸せは此処にあったと外に行ってしまってから気づいたんじゃ君が可哀想だからね。外を見せないようにする為にはこうするしかなかったんだ」
此処は地獄だ。
でも反抗したら駄目。
貴方「……わかりました」
北原「いい子だね。……ねぇ真逆、俺のいない時や何も話さない時にあの太宰治とかいう男の事考えてたりしないよね？」
貴方「え？」
北原さんは太宰さんの事知ってる……？
北原「あの男は悪魔だよ。女なら誰でもいいんだ。多少自分好みであればね。そして女はあの男の甘い声や言葉、表情に錯覚するんだ。自分だけが特別だって」
太宰さんはそんな人じゃない。
もっと優しくて、偶に怖くて、何を考えているのかわからないけれど暖かい人だ。
そう喉まで出かかって言ってはいけないんだと思い直した。
貴方「北原さん、安心して。僕には北原さんしかいない。あの人の事なんてこれっぽっちも考えたりしてないよ」
北原「良かった。君程の美しさともなるときっと今頃悔しがっているだろうね」
本当は今も太宰さんの事でいっぱいなんだ。
でもそれを言ってしまうと何をされるかわからない。
良くて暴力。悪いと立てなくなる程抱き潰される。
何で暴力の方が良いのか。だってその方が跡は残るけれど気持ち的に楽だから。抱かれてしまうと肉体的にも精神的にも今なら太宰さんに申し訳なくなってしまう。次されるのは絶対に太宰さんじゃなきゃ嫌だもん。太宰さんならきっとどれだけ僕が今まで穢されていようと関係なく愛してくれる。今までのを塗り替えてくれるって信じれる。
北原「君は本当に美しい。今日だけこの重たいのを外してあげよう」
そう言って僕の足枷を外した。
音をたてて床に落ちるそれを見て違和感を覚えた。
北原「その代わり、逃げれない様に今日は俺の相手を精一杯してくれるよね？」
今、嫌だと思った事がこんなにすぐ来る事なんてあるだろうか。
これに僕の拒否権はない。
ごめんなさい、太宰さん。また好きでもない男に穢される。そんな『私』でも愛し続けてくれますか…。
貴方「はい、北原さん」
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二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» いえいえ(*´-`)元々好きな作品なので読みづらくなるのは嫌だったので助かりました(*´∀｀) (2018年9月27日 23時) (
レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 二次元好きのAliceさん» 見つけられたみたいで良かったです。こちらこそ面倒な作業をしてまで見てくださってありがとうございます…！頑張らせてもらいます…！ (2018年9月27日 0時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» 丁寧に教えて頂いたお陰でなんとかなりました！ありがとうございます(*´ω｀*)これからも更新頑張って下さい(*´∀｀) (2018年9月26日 22時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 外都騒川さん» こっちにもありがとうございます…！そう言って貰えるととても嬉しいです！私の書いているもので何か参考になれていれば、それは私にとって贅沢です笑 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
外都騒川(プロフ) - 面白いです、僕もこんなお話書けるようになりたい。アンケートでも書いてしまったんですが続きが楽しみです。 (2018年9月25日 21時) (レス) id: 463bf4e276 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年9月24日 22時
