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意思 ページ13

太宰「というわけで今私の所に」

あれから探偵社の下にあるさっき僕が入った喫茶店でお茶を飲みながら僕の事を太宰さんが話していた。
僕の隣に太宰さん、目の前には敦さん、その横に国木田さん。

国木田「異能じゃないだと?」

貴方「…はい」

太宰「国木田くん、あんまり怖がらせないでよ」

貴方「怖くはないです」

でもはっきり言うと苦手なタイプだ。
悪い人じゃないのはわかる。でもきっちりし過ぎている所が何処か両親に似ている気がして落ち着かない。

太宰「それでね、たぶん近いうちに探偵社にAを探してほしいって話が来ると思うんだ」

敦「どうしてですか?」

太宰「先刻も言った通り、彼女は吸血鬼だ。普通の警察に頼めば何があるか分からない。それにもしかしたら人間以外の変わった生き物を集めるコレクターって可能性もある」

国木田「そうなれば下手に警察に依頼するよりも探偵社の方が正体を知られるリスクが減る。そう言いたいのか」

太宰「そう。でもね、来たとしても彼女を渡す事だけはしたくない」

貴方「え…?」

まさか太宰さんがそんな事を言うなんて思ってなかった。
僕を返す話になるんだと思ってた。

太宰「嫌なんだろう?その人が。だから逃げて来たんじゃないのかい?」

貴方「そうだけど……。迷惑はかけられないです」

敦「僕はAさんにも選ぶ権利はあると思います」

太宰「そうだね。君の生き方は君が決めるんだ」

貴方「僕が……?」

太宰「自由に生きて良いんだ。親とか買われたとか関係ない」

貴方「僕は……。僕は太宰さんが側にいてくれるなら何だっていい」

僕がそういうのを聞いて国木田さんは溜め息をついた。

国木田「変わったやつだ。太宰の何処がいいんだ」

貴方「太宰さんは僕を人形みたいに扱ったり怒鳴ったりしなかった。ちゃんと僕の事を理解しようとしてくれてる。それだけ。それだけで良いんです。どんな人だとか何をしてる人かなんてどうだっていい。太宰さんの言葉の一つ一つが今の僕の全てなんです」

国木田「……そうか」

太宰さんは僕の頭を軽く撫でて優しく微笑んだ。
そんな彼を見ていると安心感からか眠気がやって来て彼によし掛かる様になる。

太宰「どうしたの?」

貴方「…突然眠気が」

太宰「普段寝ている時間だからだね。それに久々に動いて疲れてるんだよ」

国木田「医務室にでも寝かしてやれ」

太宰「そうだね」

おいで、と彼に手を引かれ歩く。
彼の事は信用できる。何故だがそう思った。

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二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» いえいえ(*´-`)元々好きな作品なので読みづらくなるのは嫌だったので助かりました(*´∀`) (2018年9月27日 23時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 二次元好きのAliceさん» 見つけられたみたいで良かったです。こちらこそ面倒な作業をしてまで見てくださってありがとうございます…!頑張らせてもらいます…! (2018年9月27日 0時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 紅野さん» 丁寧に教えて頂いたお陰でなんとかなりました!ありがとうございます(*´ω`*)これからも更新頑張って下さい(*´∀`) (2018年9月26日 22時) (レス) id: 7014feb675 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 外都騒川さん» こっちにもありがとうございます…!そう言って貰えるととても嬉しいです!私の書いているもので何か参考になれていれば、それは私にとって贅沢です笑 (2018年9月26日 17時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
外都騒川(プロフ) - 面白いです、僕もこんなお話書けるようになりたい。アンケートでも書いてしまったんですが続きが楽しみです。 (2018年9月25日 21時) (レス) id: 463bf4e276 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅野 | 作成日時:2017年9月24日 22時

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