15話 ページ16
何を話すでもなく静かに道を歩く。
結局言葉を交わす事なく帰ってきてしまった。
御国「……体調はよくなったの？」
貴方「まぁ」
止みそうだったのにまた降り出してしまったから。
まぁ、朝よりは良いけど。
御国「そっか」
御国はあたしに優しすぎる。
こんな人今までいなかったんだ。
だから御国に惹かれてしまった。
貴方「…今まで何人に飼われてきたんだろ」
御国「俺みたいに接してた人とかいた？」
いない。
ほとんどの人はあたしを捨て猫だと思って拾い最終的に捨てる。
でも御国とは出会いから違う。
貴方「…ううん」
御国「そっか」
昔の人達は自分が満足できればそれでいい人達だった。
つまりあたしは一時の趣味で終わる。
御国はどうなんだろう…。
貴方「……みんな最初は可愛がってくれてもどんどん飽きてくの。あたしは何度も首輪をつけられて、大好きだったのに何度も箱に入れられて、何度も名前を変えられて、何度も何度も愛情を失った人間を見た。壊れていくんだ。あたしと一緒にいた人間は必ず狂ってしまう」
好きな人にはずっと一緒にいてもらいたい。
でも壊れて欲しくない。
御国「大丈夫だよ。俺はならない」
信じたい。
御国なら信じさせてくれる。
そう思えたのはしっかり抱き寄せてくれたからもある。
貴方「みんな目の色を見るし、いつでも都合良く扱うし、変な目で見る。あたしはね、御国と長く居たいのに今までされてきた事を思い出すと怖くなって、悲しくなって、もっと離れたくないって思っちゃうの。御国とジェジェと、あとリリイ達にも迷惑かけてるのはわかってるけど」
御国「もういいよ。この話終わりにしよう？」
あたしの言葉を遮って御国が淡々と言った。
きっとあたしの言いたい事がわかったからそう言ったんだと思う。
何でこんな話始めたんだろう。
不安になったからかな。
御国「Aも辛くなるだけだし、俺もAの昔の事もっと気になっちゃうからさ、ね？」
確かにこれ以上言ったら泣きそう。
思い出すと頭痛とかめまいとかが襲ってくる。
昔って言葉が好きじゃないのは今までの飼い主達のことを無意識に思い出して、色んな感覚を思い出してしまうから。
貴方「うん、わかった」
御国「じゃあ終わりね」
一人じゃ生きていけない。
だからいつまで経っても子供っぽいんだ。
貴方「最後にいい？」
御国「ん？何？」
貴方「御国はあたしを捨てないで傍にいてくれる？」
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高木 真綾(プロフ) - 紅野さん» はいっ！りょーかいです( ﾟДﾟ)ゞ (2015年4月24日 21時) (
レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 高木 真綾さん» まだ完全にできてないので2話くらい出来たら見れるようにします！すいませんちょっと待っててください(_ _`) (2015年4月24日 21時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
高木 真綾(プロフ) - 続編はパスワード制…なんですか…？ (2015年4月24日 7時) (レス) id: 96ce31c9b0 (このIDを非表示/違反報告)
もづ(プロフ) - 紅野さん» 無理はしないでね！？w次の更新も楽しみに待ってます！(´∀`*)ﾉ (2015年4月6日 1時) (レス) id: 9ec4b06f79 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - もづさん» 久しぶりの更新でしたwもうちょっと早く更新できるようにしたいですww頑張ります！w (2015年4月5日 23時) (レス) id: e1527b1bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2013年10月21日 22時
