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ひとつ ページ16

貴方「わかってはいるんだよ。兄ちゃんが私とずっと一緒にいるなんてできないってわかってるの」

えおえお「うん」

貴方「だけど、兄ちゃんがいなくなって一人になるのが怖い」

きっくん「A」

後ろを向くときっくんがいた。

貴方「何?」

きっくん「FBもAも結局思ってることは同じなんだよ」

貴方「え?」

そんなこと言ってるとあろまと兄ちゃんが私のとこまできた。

あろま「考えまとまったってよ」

貴方「兄ちゃん・・・」

FB「俺さ、その・・・どうしていいかわからなくなってきただけなんだ」

貴方「何が?」

FB「今までAは小さかったし、一人だけじゃ何もできなかった」

今もそうだよ。

貴方「うん」

FB「けど、今は違うんじゃないかって」

貴方「そんなことないよ」

FB「あるよ。昔よりいろんなことが一人でできるようになった」

貴方「だからって兄ちゃんと離れるのは別だよ!」

FB「そうだけど・・・」

そこから兄ちゃんは黙ってしまった。

えおえお「二人とも思ってることはひとつなのに矛盾してるね」

ひとつ?

きっくん「A、思ってること一行で言ってごらん?」

一行?って思ったけど、私がずっと思ってるのはこれだった。

貴方「兄ちゃんとずっと一緒にいたい」

FB「それは俺もだよ」

あぁひとつね。

あろま「で、どうすんだよ」

貴方「これから考える」

きっくん「まだあるの?」

まだ・・・もうない。

貴方「ないかも・・・兄ちゃんが思ってることわかったから満足だよ」

FB「そっか」

もう泣くのやめよう。
兄ちゃんの笑顔が見れればいいや。

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作者名:紅野 | 作成日時:2013年7月27日 16時

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