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嫌い? ページ15

貴方「ねぇ兄ちゃん」

FB「何?」

兄ちゃんはテレビを見たまま私に言った。

きっくん「これだからねぇ?」

えおえお「うん」

FB「なんのこと?」

貴方「・・・兄ちゃん」

FB「ん?」

貴方「私のこと嫌いになったりした?」

私がそう言うと兄ちゃんが私のほうを向いた。

FB「え!?いきなりどうしたの!?」

貴方「だって最近私と話す時間少ないし」

きっくん「このことでずっと元気なかったんだよ」

あろま「泣くの我慢してるだろ?」

そうだよ。
泣きたいけど、迷惑かけたくないから我慢してんの!

FB「別にAのこと嫌いじゃないよ!?」

その言葉にすごい安心した。

貴方「よかった」

えおえお「でも、無愛想じゃなかった?」

FB「それは・・・俺も忙しかったのと、2年もしない内に中学生だから俺にばっかりくっついてないほうがいいと思って」

え?

貴方「私は兄ちゃんが好きなの!他の人がなんて言おうと変わらないの!」

きっくん「まぁ彼氏できないよ?」

兄ちゃんでいい!

貴方「いらないもん。兄ちゃんのほうがいいもん」

FB「じゃあこうしよ?小学校卒業したら俺ばっかりくっつかないってどう?」

貴方「いいけど・・・なんか兄ちゃんが遠くに行っちゃうみたい」

FB「え?」

貴方「私だけ置いて行かれるみたい」

えおえお「A?」

泣きそう・・・

貴方「私以外の人は違うのかな?好きにならないのかな?」

きっくん「Aだけって訳じゃないと思うよ?」

FB「A・・・俺だって遠ざけたりしたい訳じゃないんだよ」

どうしよう・・・
涙出てきた。

貴方「でも、兄ちゃんからギュってしてくれなくなったよね」

FB「そ、それは」

えおえお「A、FBにも考える時間をあげよ?」

貴方「うん」

えおえおと私はリビングを出た。



あろま「一回考えたほうがいいな」

きっくん「いきなりだったしね」

FB「あんなに悩んでるとは思ってなかった。初めてあんなこと言われた・・・」



貴方「兄ちゃんを困らせたいわけじゃないの」

えおえお「うん。それは聞いててわかる」

えおえおは私の頭を撫でながら優しくそう言ってくれた。

貴方「兄妹じゃなきゃいいのに・・・そうすれば兄ちゃんのことを好きでも問題ないのに」

どうしよう・・・

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作者名:紅野 | 作成日時:2013年7月27日 16時

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