好き？×１５ ページ17
『そんなあなたを愛せない』
それが本当の歌詞。
これを書いたのは太宰と付き合いだしてすぐの時。
私に告白をしたにも関わらず、周りの女性に声をかける彼に腹が立って書いた曲。
ボツにしようと思ったものの伴奏を弾いてくれる仲間達に見せたら意外にも好評で歌う事になった。
これを聞いた彼はらしくもなく、御免ねと繰り返し言った。
別に謝ってほしい訳じゃない。反省してほしいんだ。彼の女癖が悪い事は付き合う前から諦めていたから。
でも今日はもういい。
許した訳じゃないけど、先刻見た彼の表情は反省している様に見えた。
だから普段キツく当たってしまう分、好きと言えない分、恋人らしい事を何一つしてあげれてない分、彼の目をしっかり見て言ってやった。
『そんなあなたを愛してる』
聞いた彼は目を見開いた後、嬉しそうに微笑んだ。
珍しい。あんな風に笑う太宰はそう見れない。
伝わったならいい。
言葉や行動に出てはいなくてもちゃんと好きだよって。
歌い終り、ピアノソロになる。
私は休憩と称してお客さんの元へ向かう。
店長「お疲れ様」
貴方「有難う御座います。先に社の皆に会って来てもいいですか？」
店長「いいよ。今日は無理してもらってるしね」
貴方「無理はしてないですよ」
そう残して探偵社の皆に会いに行くことにした。
貴方「いらっしゃい」
与謝野「おや、お疲れ様」
私を見て谷崎兄妹と敦くんがわいわいと話しかけてきた。
谷崎「本当、別人みたいですね…」
ナオミ「大人っぽいお姉様も素敵ですわ」
敦「凄く上手で吃驚しました」
貴方「褒めたって何も出ないよ」
国木田「上手いのは事実だろう」
貴方「国木田までそんなこと言っちゃってー」
与謝野「いいからアンタも飲みなよ」
貴方「え、いいの？誰払い？」
谷崎「経費で落とすらしいですよ」
貴方「それっていいの？」
国木田「社長の了承を得ているから大丈夫だろう」
いやいや、社長も何で了承しちゃうの。
これどう考えても仕事の一環ではないでしょ。
貴方「そう言えば、何で三人がいるの？」
国木田「あぁ、こいつがな、謝罪するのについて来てくれと」
差された指の先にはお酒の表面を眺める太宰。
謝罪…ねぇ…。
まぁ気付いたか気付かされたか。
反省はしてるみたい。
与謝野「太宰とこの三人じゃ心配だから妾と国木田も来たって訳さ」
成る程と返して空いていた太宰の隣に座る。
綺麗な顔。やっぱり黙ってれば(いや黙ってなくてもだけど)かっこいい。
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自殺したい - 返信ありがとうございます！！私も今初めて小説を書いていますが難しいですね、、、。中３の頭ではキツいです、、。 (2017年10月30日 23時) (
レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 自殺したいさん» ありがとうございます…！最近はペースが落ちてきてますが気長に待ってもらえると有難いです…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
紅野(プロフ) - 味の素さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます…！ (2017年10月25日 23時) (レス) id: b65496d137 (このIDを非表示/違反報告)
自殺したい - めっちゃいい話ですね。。。大好き｡｡ 太宰さんがかっこいいーー!!泣いちゃいました。何回見ても飽きな！！ これからも頑張ってください！ 続きを楽しみにしながら腕に包帯を巻いておきます！！！ (2017年10月25日 16時) (レス) id: 97c9eaf3cf (このIDを非表示/違反報告)
味の素(プロフ) - 更新がんばってください！応援しております！ (2017年10月1日 22時) (レス) id: d5befd4dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅野 | 作成日時：2017年8月25日 23時
