【KZ】君と付き合うまでの十秒間 part．翼 (ページ4)

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君と付き合うまであと　7秒ページ4

美門side

けど、コイツは、落ち着きがないやつだから、それは無理か。

一人で納得してると、

「若武、お前、落ち着きがないやつらしいぜ。」

「まぁ、そこは美門に同感かな。」

2人……昨日の黒木と、上杉が来た。

若「はぁ！？なんだよ、お前ら！」

上「は？真実を言っただけなんだけど？」

若「上杉っ！！貴様ぁ！！」

…始まった。

突然始まる、理由の分からない口喧嘩。

マジで仲良いな。コイツら。

「「俺らは仲良くなんかねぇ！！」」

いや、口を揃えて言うって…仲、めちゃくちゃ良いじゃん。

てか、無意識に声出てたのか？

若「お前、俺に被せるなよ！！」

上「はぁ？それはこっちのセリフだ！！」

何だよ、コイツら

昨日みたいに呆れていると、

黒「ま、煩い奴らは、放って置いて、もう一人、紹介したいやつがいるんだよね。

先行ってよ。」

何か凄いな。

同い年だとは思えないくらい大人びいてる気がする。

てか、紹介したいやつって？

黒「まぁ、歩きながら話そ。」

俺ら(黒木&俺)は、煩い喧嘩している仲がいい奴は放って置いて、

先に行くことにした。

黒「あぁ、それで、紹介したい奴は、社会と理科が得意な、癒しになる奴だ。

アイツらとは全然違うから。」

その事を聞いて、俺は内心、安心した。

だって、もしもう1人も、アイツらみたいに煩い奴だったら、困るし。

俺も結構悪戯好きだし。

でも、何故か、今日の朝の女の子が思い浮かんだ

何でだ？

でもさ、思ったんだけど…

美「何か、めっちや木の匂いすんだけど。」

この通りは、木が沢山生えている。自然の匂いが、俺には倍感じるんだ。

そう言うと、黒木は、少し目を見開きながら、こう言った。

黒「美門って、嗅覚いいの？」

あ、そうだった。

伝えてなかったわ

気づいた時にはもう遅い。

これは話さないといけない奴だな。

美「あぁ、昔から犬並みの嗅覚が。」

黒「へぇー、そうなんだ。凄いな。」

俺は、黒木の発言に、思わず驚いて、黒木の方を見た。

美「え？引かないの？」

黒「別に人それぞれだろ？逆に、そういうの、羨ましい。」

若「俺も！」

いつのまにか来ていた若武まで、会話に入られたし

嗅覚の事で、褒めてもらうのは初めてで、コイツらと友達になってもよかったかも。

そう思った

ま、早く紹介したいやつに早く会いたかったんだけど。