『第43話！病院へ(3)』 ページ46
前回のタイトルはガチの不注意でした、ごめんなさい。訂正済みです。
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「あっ！あの女はッ！」
『シッ！！』
だが、スッピーが驚くのも無理はない…かもしれない。彼にとって、目の前の看護師はただ、冷たいだけの女性だっただろうから。
しばらくその様子を見つめていると、ジョースターさんの瞼がピクリと動いて、目を開いた。
「おおっ意識を！」
『だからちょいと黙っとけ、スッピー…ヒヤヒヤしてしょーがないんだからよ…』
「だってよォ！ジョースターさんが……」
『あのなァ……いいか、私たちにできるのはな、見とくことなのッ！いいから！そこで！黙って！見ておれッ！！！』
「お…おう……でも、それじゃあ…」
『わかるが、でも見てろ…。見てりゃあ、わかる……そのうち、すぐにな』
なおも不服そうなスッピーを黙殺し、病室に視線を戻す。
「おひさしぶりです、ジョナサン・ジョースター」
スッピーが、面食らった顔で私の方を見てくる。私は黙ってアゴで病室内を指し示すしかできない。
「峠は越しました、もう大丈夫……」
エリナ嬢が、ジョースターさんに優しく微笑む。
「君がずっと…看護を……。君は！君がここにいるなんて……面影がある…そう、君は…。い…いや、そんなはずは……ない。すごく、似ているけど…」
「似てるって、誰に？エリナ・ペンドルトンに？」
ジョースターさんは、目の前の看護師の正体を確信したのようだ。エリナ嬢が、本当に愛おしそうに、ジョジョ、と呼びかけた。
………ひとつ言っていいか。
私は、今までの人生、少ないながらも生きてきて、ここまで、これほどまでに尊く、素晴らしいカップルというのを見たことがない。
なんと、なんと清らかなんだろう。素晴らしい。とても、とてもだ。
「ふたりは知り合いなのか、それも……過去にすごくいい思い出があるらしいな…。A、おめェの言った通りだ……おれたちじゃあ力不足だったようだぜ！」
『…エリナ嬢との、関係の話なんだが…詳しい経緯は、ジョースターさんから聞かされてた。ちょっと待て……あとで話すさ、ジョースターさんさえ、よければな』
「なんだァおめー……泣いてんのか？」
『うるせェッ…か………感動してんだ…』
「…。まァ、その…なんだ。また明日、出なおすとすっか！」
そう言い、スッピーはクルリと踵を返し、静かに歩き始めた。
「スピードワゴンはクールに去るぜ」
『第44話！帽子とヒゲの仙道使い(1)』→←『第42話！病院へ(2)』
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さむわん(プロフ) - こばんさん» あなや…感無量です、そこまで見ていただけるなんて…！油断してるとここの夢主はバブみとか言い出してしまいますからご注意なのですよ…… (2017年4月17日 1時) (
レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
こばん(プロフ) - すごく面白いです！シリアスのシーンにIQ2(ディスってないですw)のセリフをわんさか盛り込むところがめちゃくちゃ面白くてほんとに好きです 笑今後も更新を楽しみにお待ちしております！応援してます！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: d99ba419e7 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - ミコさん» ありがとうございます…ありがとうございます……(語彙力の消滅) (2017年4月12日 22時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ - 最高です( ´,_ゝ｀)<説明不要 (2017年4月9日 13時) (レス) id: c278301869 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - jojo悪大好き系女子(???????)?さん» ブッ倒れる程嬉しいです…ありがとうございます……！！ (2017年4月4日 13時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年2月27日 21時
