『第36話！はじめてのせんとう(3)』 ページ39
私はスッピーに肩を貸して動いていた。
…スッピー重くね？知ってたけど。……でも負傷したのが腕でよかった、と思ってしまう。
もしこれが足だったら…スッピーの全体重を支えねばならなかったら………っと、イカンイカン。ネガティヴは禁物だ。
その時だ。誰かにぐいと引っ張られて、スッピーもろとも遮光カーテンの中にある引き摺り込まれた。
ジョースターさんだった。胸に…さっき渡したでかい槍のようなものが深々と刺さっている。息も荒いし、かなり消耗しているのだろう。なにか声を掛けたかったが、今はそれをしちゃあいけない。
「195
ディオが外でボヤいている。ジョースターさんは無言で、ランプからカーテンの内側に火を放った。ちと熱いが、ケガ人に火傷させるわけにはいかない…と、さりげなく前に出たらジョースターさんに引き戻された。解せぬ。
ジョースターさんから流れる血は、地面を伝い徐々に広がっていった。…このままだとブッ倒れるんじゃあないか？…大丈夫なのだろうか？
ついに血溜まりはカーテンの外へと拡大した。ディオのご機嫌そうに笑う声が聞こえる。
「言ったろうジョジョオ！策を弄すれば弄するほど、人間には限界があるのだよ。無駄な悪あがきはよせよなァ……カーテンの影で怖がってないで出てこいよォ。いっしょに隠れている君の友人らと共におれの『
ご丁寧に持論を述べた後、カーテンをぐいと引っ張るディオ。だが、火はすでにカーテン全体へと広がっていった。容赦無くディオに炎のカーテンがもたれかかる。あつさから完全に解放され、私はそっと汗を拭った。
火がついたディオに、ジョースターさんが言い放つ
「『策』ではないッ！『勇気』だ！！」
『第37話！炎へ(1)』→←『第35話！はじめてのせんとう(2)』
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さむわん(プロフ) - こばんさん» あなや…感無量です、そこまで見ていただけるなんて…！油断してるとここの夢主はバブみとか言い出してしまいますからご注意なのですよ…… (2017年4月17日 1時) (
レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
こばん(プロフ) - すごく面白いです！シリアスのシーンにIQ2(ディスってないですw)のセリフをわんさか盛り込むところがめちゃくちゃ面白くてほんとに好きです 笑今後も更新を楽しみにお待ちしております！応援してます！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: d99ba419e7 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - ミコさん» ありがとうございます…ありがとうございます……(語彙力の消滅) (2017年4月12日 22時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ - 最高です( ´,_ゝ｀)<説明不要 (2017年4月9日 13時) (レス) id: c278301869 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - jojo悪大好き系女子(???????)?さん» ブッ倒れる程嬉しいです…ありがとうございます……！！ (2017年4月4日 13時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年2月27日 21時
