『第20話！その日(5)』 ページ23
ディオは薬と水の入ったコップを乗せた盆を手に、階段を登っていた。
ジョースターさんと私はその様子を気付かれないよう見ていたのだが、やはりディオは薬を何か酷似した別のものと取り替えたあと、にやりと笑った。
その時、ジョースターさんがディオの視界の届く所まで飛び出して
「ディオ！今…その薬………どうしたッ！」
「どうした…………とは？」
やはりここも原作通りだ。ディオは少しも焦りを表面に出すことなく、余裕シャクシャクといった表情だ。手練れめ……
「君はいつも…父さんに薬を運んでいたのかい？」
「ああ……それが？」
「7年前 君のお父さんが出した手紙……偶然見つけてくれたんだ」
で、ジョースターさんが私に向かって一回頷いた…っということはワイが読むんな。因みに私は英文朗読が苦手である。
『ハイ…【私は今、病にあります。多分死ぬでしょう。分かるのです。病名は分かりませんが、心臓が痛み、指が腫れ、咳が止まりません】…』
と、ここまで読んだところでディオを睨んでみた。
なんということでしょう、ディオ君は一足先に私をまっすぐ射抜くような眼差しで睨んできていたじゃあないですか。動揺してるのは分かったからヨシとするけどもかなりこわいんだぜ…
「聞いたろう…！この症状…僕の父さんと同じ症状だッ！一体これはどういう事だッ！ディオォッ！」
「君は一体………なにが言いたい」
「その薬、調べさせてもらおうッ！」
ここのくだりは完全に原作通りだ。
ちょっと勢いに差がある気がしないでもないが、まぁ誤差の範囲だろう。ディオが私の方から注意をそらしてくれない気もするが、それもまた誤差の範囲…ではないよね。ヒェッ……
ジョースターさんが薬を掴み取った手をディオが掴む、そして捻りあげる。
「ジョジョ…それにA いつお前らが仲良しこよしになったのかは知らんが……その薬を調べるということは我々の"友情"や"主従"を疑うこと……」
やっぱちょっとセリフが変わってる。
ここまでくると［ホラゲーのエンディング回収途中の既回収エンドとの間違い探し］でもしている気分になってくるから不思議だ。………え、ならない？
「友情を失うぞ！」
ディオがそう言いジョースターさんを強く睨む。
ジョースターさんが一瞬怯んだら、今度は私。
私はどうしたかって？
自分の最大出力をもって睨み返した。
そうしないと大爆笑しちまうから……
『第21話！その日(6)』→←『番外編！誕生日(大遅刻ですが)』
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さむわん(プロフ) - こばんさん» あなや…感無量です、そこまで見ていただけるなんて…！油断してるとここの夢主はバブみとか言い出してしまいますからご注意なのですよ…… (2017年4月17日 1時) (
レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
こばん(プロフ) - すごく面白いです！シリアスのシーンにIQ2(ディスってないですw)のセリフをわんさか盛り込むところがめちゃくちゃ面白くてほんとに好きです 笑今後も更新を楽しみにお待ちしております！応援してます！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: d99ba419e7 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - ミコさん» ありがとうございます…ありがとうございます……(語彙力の消滅) (2017年4月12日 22時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ - 最高です( ´,_ゝ｀)<説明不要 (2017年4月9日 13時) (レス) id: c278301869 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - jojo悪大好き系女子(???????)?さん» ブッ倒れる程嬉しいです…ありがとうございます……！！ (2017年4月4日 13時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さむわん | 作成日時：2017年2月27日 21時
