『第12話！考えろ私』 ページ13
それからまた日が明けて、暮れて、さらにそれを何回も繰り返した。
ちょっとずつ周りについて分かってきたし、何とか英語や波紋についてを勉強しようという気にもなってきた。
ジョースターさんともちょっとずつコンタクトをとるようにすれば、あの時の嘘がバレることはまずないだろう。あとはディオと会っても目をそらすぐらいか。ちゅらい…あのまだきらきらなおめめを見れないの……とてもちゅらい……
でも、お世話になりはじめてからこっちの異常な食欲のなさや初日の傷の謎は分からないままでいる。
ちょっときもい話、傷跡のまわりには乾いた血が飛び散っててもおかしくなかったのだが、それすらもなかった。明らかおかしい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
何故か特に存在を意識することがなかったが、そういえば石仮面があったのだ、ここに。
仕事の合間、特にすることが無い時間ができたので今日は図書室には行かず、真っ直ぐにエントランスへと向かった。
それはそこにあった。というかむしろ「居た」というべきだろうか。
ジョースター卿は気に入ってここに飾っている、と言ってた(私の記憶が正しければ)が、イマイチ意味が分からない程にこれはおぞましい気を放っている。
夕暮れ時という時間帯とも相まって、仮面に「見られている」ような感覚におちいった。しかもまるで警備員から侵入者に向けられるソレのような物凄い眼差しで。
もしこれをここで割ってしまえば、おそらく卿も、ツェペリさんも、そしてジョースターさんもあの時あの場所で死にゃあしないだろうし、ディオが人間をやめ、吸血鬼「DIO」として、遥か未来でその生を終えることも無くなるだろう。
でも、そんな事をしてもおかまいなしにエリナちゃんはあの病院に勤めるだろうし、かの軍は柱の男達を掘り出すだろうし、エンヤは弓と矢を持っているだろう。
ジョセフや承太郎さん、それに仗助くんやジョルノ、徐倫ちゃん、一巡巡ってジョニィ、定助。
彼等も生まれないかもしれない。
そうする事でどうなるか…はお察しである。
私はいったい何をすればいいのだろうか。何もしなければいいのだろうか。
でも出来るならばより多くの人を救うために。
まだ1年とちょっとあるのだ。未来の事も知る私なら、最善の策を練る事も可能かもしれない。
考えろ、考えろ私。
夢主だいたいこんな感じ→←『第11話！SAN値直葬カウントダウン(3)』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さむわん(プロフ) - こばんさん» あなや…感無量です、そこまで見ていただけるなんて…！油断してるとここの夢主はバブみとか言い出してしまいますからご注意なのですよ…… (2017年4月17日 1時) (
レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
こばん(プロフ) - すごく面白いです！シリアスのシーンにIQ2(ディスってないですw)のセリフをわんさか盛り込むところがめちゃくちゃ面白くてほんとに好きです 笑今後も更新を楽しみにお待ちしております！応援してます！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: d99ba419e7 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - ミコさん» ありがとうございます…ありがとうございます……(語彙力の消滅) (2017年4月12日 22時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
ミコ - 最高です( ´,_ゝ｀)<説明不要 (2017年4月9日 13時) (レス) id: c278301869 (このIDを非表示/違反報告)
さむわん(プロフ) - jojo悪大好き系女子(???????)?さん» ブッ倒れる程嬉しいです…ありがとうございます……！！ (2017年4月4日 13時) (レス) id: 1d8895c809 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さむわん | 作成日時：2017年2月27日 21時
