「暗殺者」から「護る側」へと

第２１話 ページ29

「うぉっ?!!」

遠くまで飛んだ。

体術はあまり得意ではないため、そんなに食らっていないだろう。

「もう1人!!」

立ち上がろうとしている男に突進する。

その時、肩に激痛が走り、視界がブレた。

「く･･･ぐ、っ･･･」

何ともいえない痛さだ。あの女と戦った以来の激痛だ。

「ナイスじゃん奈良坂」

槍の男がヘラヘラ歩いてくる。

あれ?おかしい。

「痣がない」

「弾トリガーが利いてない?!」

相手も驚いている。

さっきの蹴りで痣ができるはずなのに出来ていない。

「貴方たち、面白いな」

腰にある風蒼を引き抜く。

「だが、死んでもらおうか」

刀を向ける。

「お、おい秀次!!あれ本物だぞ!」

「何だと?!!」

ゆっくり歩み寄り、振りかざす。

「そこのお嬢さん。待ってくれ」

後ろには、サングラスをかけた男が立っていた。

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