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無口16 ページ17






『…』



夏油と憂太くんの目の前に来た
ゆっくりと歩み寄って、夏油と憂太くんを一旦引き剥がす



傑「…嶺凰さん、久しぶりですね!」


『ご飯を食べて(健康的な生活を手に入れられて)いるならいい。とりあえず生徒に危害は加えるな』


傑「幾ら元先輩の頼みでもそれは難しいですね」



辺りがピリつき始めた
ピリ辛はごめんだ


個人的には「元」先輩と呼ばれたことにショックを受けている
デンキウナギ、いや急に階段で滑って脛を勢い良く打ったくらいのショックだ



悟「僕の生徒にイカレた思想を吹き込まないでもらおうか」



ナイスなタイミングで五条が来た



傑「悟ー!!久しいねー!!」


悟「まずその子達から離れろ、傑」



高専時代が蘇る
今は変わり果ててるけども


夏油は、粒ぞろいなのは悟の受け持ちだからかと納得した様子だった



傑「特級被呪者、突然変異呪骸、呪言師の末裔、そして」



嫌な顔をした夏油
何を言うかが分かった(分かってない)ので、夏油の口を塞いだ



傑「ん''!?」


『…違うって、分かるだろ?


甚爾「!、嶺凰、戻れ」



小声で言ったが、とうちゃんには聞こえていたみたいで大人しく夏油から離れた


夏油は真希さんに言った
「落ちこぼれ、君のような猿は私の世界にはいらない」と


本気で思っているのか?夏油


憂太くんが再び肩を組んだ夏油を振り払った



憂太「ごめんなさい、夏油さんが言ってることはまだよく分かりません。けど、友達を侮辱する人の手伝いは僕にはできない!!」



よくはっきり言ったな憂太くん
怪しい勧誘に対してもそうやって言い返そう
いや、それは無視が1番か…その場でぶちのめすのが2番



傑「すまない、君を不快にさせるつもりはなかった」



苦笑いで謝る夏油に五条が近づく



悟「じゃあ一体、どういうつもりでここに来た」



不敵に笑った夏油は言った



傑「宣戦布告さ

来る12月24日!日没と同時に、我々は百鬼夜行を行う!

場所は呪いの坩堝 東京新宿!呪術の聖地 京都!

各地に千の呪いを放つ。下す命令は勿論''鏖殺''だ
地獄絵図を描きたくなければ死力を尽くして止めにこい

思う存分、呪い会おうじゃないか」



ちゃんと狙う場所を言う辺りは優等生の面影…いや煽りなのか作戦か



「あー!!夏油様お店閉まっちゃう!!!」



可愛いお団子の女の子が言った
何だか感じたことのあるような呪力な気がす…る


クレープを食べたいらしい





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作者名:鷲わし | 作成日時:2022年2月13日 23時

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