また同じ話 4 ページ9
何の音もない空間がしばらく存在した｡
「はあ!?話が一気に飛びすぎだと思うんだけど｡何がどうなったらそうなるの」
黒木が珍しく大きな声を出すから、びっくりさせられた｡
でも私も負けじと言い返した｡
「だから私もよく分かんなくなっちゃったんだってば!あれよあれよと話が進められちゃって、断れなかったんだもん!」
黒木がストップというように手を前に出した｡
素直に黙るべきだろう｡
「じゃあ、Aは元々行く気はなかったんだな?」
「うん、塾があるからって言おうと思っていたから」
ふむ、と黒木が考えるような素振りを見せる｡
その隙に私も少し落ちつこうと何度か深呼吸を繰り返した｡…よし、大丈夫｡
「取り敢えず省略した部分を教えてくれる?ざっとでいいから」
「うん、確か」
私に降りかかった出来事のあらすじはこう｡
全然出かける気などなく、塾があると嘘をついて断るつもりだった｡
ところがどこに隠れていたのか、例の女子2人組が出てきて私が口を開く前にOKを出してしまったのだ｡
彼が帰ってしまう前に無理だと伝えようともしたのだが、結局うまく言いくるめられてしまったという訳｡
「それは災難だったね」
「本当だよ、女子ってすごい」
「それで、言わない方がいいっていうのは?」
それは聞かれたくなかった｡
スルーしてほしかったのに｡
言うか言うまいか少しばかり悩んで、きっと黒木にはバレてしまうと思って言うことを選んだ｡
「なんかね、私はそうは思わないんだけど、2人が言っていたからさ、うん、その」
なかなか肝心の言葉が出てこない｡
もう一度息を吸って、小さくこぼした｡
「その子が私に気があるんだって、言われた」
あんまり言っていたら自慢しているみたいってとられるよって言っていたから、そう見られたくなくて｡
誰かに相談したかったけど誰にしていいか分からないし、したところでどうにもならないかもしれないと思ったから｡
続けようとした言葉は、黒木を傷つけるかもと思って飲み込んだ｡
お願いだから黒木、黙っていないで否定してよ｡そんな訳ないだろって、いっそのこと笑い飛ばして｡
「Aはどう思っているの」
黒木の最初の一言は、そんな言葉だった｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ももかさん» コメントありがとうございます｡続編希望はとても嬉しいのですが、こちらの作品で申し上げた通り、また先程伝えさせていただいた通り今後KZの小説を書く予定はございません｡ご期待に添えず大変申し訳ありません｡ (2019年8月9日 11時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 続き作ってほしいです！この設定のままで、お願いします！オチは黒木君がいいです！おねがいです！作ってください！お願いしまーす！ (2019年8月9日 11時) (レス) id: 6d5901c79c (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» なのでここできっぱりとおしまいにすることに決めました｡応援してくださり、本当にありがとうございました｡占ツク自体には生息しているので、どこかで見かけた際に声をかけてもらえたら嬉しいです｡ありがとうございました!長文失礼致しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» コメントありがとうございます!上からだなんてとんでもない、本当にありがたいです｡奈都さんは確か自転車時代からコメントをいただいて、嬉しかったのを覚えています｡にわかの私がこれ以上KZの小説を書いても、原作のイメージが崩れてしまうと判断しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと応援してきてよかったなと思える作品でした(上からに感じられたら申し訳ないです)。もうkzの小説は書かれないのですね……寂しいです。素敵な作品をありがとうございました。またいつかお話できたら嬉しいです。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2018年9月26日 19時
