また同じ話 6 ページ11
やってきた翌日｡
私は自分の想定が外れて、2日続けてうっかりをやらかす日を送った｡
そして1番に特別クラスのドアを開けて、机に突っ伏す｡
あまり待つことなくドアが開き、誰かと思い顔を上げるとそこにいたのは黒木だった｡
なんてベストタイミングなんだい｡
黒木が前の席に座ったので、だらだらと今日の出来事を話した｡
「逆に断られた?」
「うん、そうなんだよ｡そのせいか今日はうっかり続きで」
朝、登校するなり彼の机へ向かった｡
私が彼の名前を呼んで話しかけようとすると、喋るなとでもいうように人指し指を私の口の前に出したのだ｡
私は訳が分からなくて黙った｡
そうしたら彼―前田君が言った｡
「昨日の話、なかったことにしてくれない?」
え、と口からこぼれそうだった｡
「実は予定が入っちゃって、行けなくなったんだよね」
そうか、まあ私も断る気だったからちょうどよかった｡
そう思ったのに、失敗が続いた｡
全部自分が悪いんだけども｡
「やっぱり調子乗ったかな…」
きっと自分でも知らないうちに、いい気になっていたんだ｡だからまた動揺して、失態を晒して｡
馬鹿みたい、いいや私は馬鹿だ｡
「まあいいんじゃない?たまにはこんなこともあるって」
黒木がそう言って、私の頭を撫でた｡
いつも振り払うその手を、今日は何故か払いのけることはできなかった｡
「A、ちょっとあんた聞いた!?」
怒りでいっぱいだとでも宣言するみたいに顔を赤くし、ズカズカとこちらへやってきた｡正直ビビる｡
「あの、何を、でしょう?」
「何を、じゃないわよ!」
彼女はビシッと私を指差した｡
「前田がAすっぽかした理由!あいつ他の女に告白されたからってデート取り付けてAとの約束破ったのよ!」
最っ低!と大声で言い放つ｡今は生憎ストッパー役が不在だ｡
私はさほど驚かなかったし、寧ろ納得した｡
黒木の予想は当たったという訳だ｡私はアドバイザーだったんだ｡
「A、ああいう奴には気をつけなさいよ｡簡単にうんって言っちゃ駄目なんだからね」
いや、私は元々うんっていう気はなかったんだけど｡言わされたっていう方が正しいような｡
と言いたいのは山々だったが、そう言えるはずもなかった｡
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futureblue�鏡�(プロフ) - ももかさん» コメントありがとうございます｡続編希望はとても嬉しいのですが、こちらの作品で申し上げた通り、また先程伝えさせていただいた通り今後KZの小説を書く予定はございません｡ご期待に添えず大変申し訳ありません｡ (2019年8月9日 11時) (
レス) id: 495c86097b (このIDを非表示/違反報告)
ももか - 続き作ってほしいです！この設定のままで、お願いします！オチは黒木君がいいです！おねがいです！作ってください！お願いしまーす！ (2019年8月9日 11時) (レス) id: 6d5901c79c (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» なのでここできっぱりとおしまいにすることに決めました｡応援してくださり、本当にありがとうございました｡占ツク自体には生息しているので、どこかで見かけた際に声をかけてもらえたら嬉しいです｡ありがとうございました!長文失礼致しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
futureblue�鏡�(プロフ) - 奈都さん» コメントありがとうございます!上からだなんてとんでもない、本当にありがたいです｡奈都さんは確か自転車時代からコメントをいただいて、嬉しかったのを覚えています｡にわかの私がこれ以上KZの小説を書いても、原作のイメージが崩れてしまうと判断しました｡ (2018年12月12日 18時) (レス) id: 5dfeb6ba3e (このIDを非表示/違反報告)
奈都(プロフ) - 完結おめでとうございます。ずっと応援してきてよかったなと思える作品でした(上からに感じられたら申し訳ないです)。もうkzの小説は書かれないのですね……寂しいです。素敵な作品をありがとうございました。またいつかお話できたら嬉しいです。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: 98247bbc9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2018年9月26日 19時
