トキをみる者は知っている

怪しい 彩side ページ22

『あっ！！』

何かを思い出したかのように
自転車に走るA。

え？どうしたんだろ、、

Aが若武に自転車の確認をして飛び乗る。

若「ちょっおい！何すんだよっ！」

え？え？？

ってあれ若武のだったの？？

よく分かったなぁじゃなくて！！

『この借りはいつか返すよ〜！』

気づいた時にはAは若武の自転車に乗り、
ものすごい速さで遠ざかっていくとこだった。

彩「え、？」

みんなも唖然、って顔。

若「ったくなんだよあいつ！！
俺の自転車奪いやがって、！！！」

若武はかなりイライラしてる。

ちょっとぐらい貸してあげてもいいのに。

ケチ武！！！

小「用事でもあったのかな、？」

黒「どうしてあんなに急いでたのかな。」

それだよね！

私も気になってた！

でも、、

彩「大声出す前、またぼーっとしてたよね。」

さっきからぼーっとしっぱなし。

だいじょぶかな、A、、

上「用事でもあったんだろ。
それより、アーヤ。」

上杉君軽いなぁ。

と思ってた矢先の指名！！！

彩「えっ！？何？？」

びっくりしたぁ、、

若「何じゃないだろちょ、う、さ、！」

え？調査？

調査って、、、

彩「あー！！」

忘れてたーー！！！

私、Aの怪しいこと調査するために
友達になったんだよね、、

みんなは呆れ顔。

すっかり忘れてたぁ、、

彩「ご、ごめん、、、」

黒「まぁ、かなり親しい仲になれたみたい
だし、結果的にいいんじゃないかな。」

黒木くんは優しいなぁ、、

上「で？なにか怪しいところは？」

そ、そっか！

んー、でも、、

彩「特に怪しいところなかったけどなぁ、？」

小「どんなに細かいことでもいいんだよ？」

えー、細かいこと？

あ、強いて言えば、、

彩「さっきみたいにぼーっとすることが
よくあると思う！」

結構あるもん。

急に立ち止まったり、
読んでも答えなくなったり、、

全部短時間でなおるんだけどね！

上「もしかしたら、てんかんなのか、？」

つぶやく上杉くん。

ん？ﾃﾝｶﾝ?

黒「確かに、それなら説明が着く。」

小「そうだね！」

ま、待って！

置いてかれてる感がすごい、、

そんなことを表情で読み取ったらしい黒木くん

黒「てんかんっていうのは、
たまにぼーっとしてしまったり、
動きが止まったりしてしまう病気だよ。」

そうなんだ。

確かに当てはまる。

でも、横断歩道とか渡ってる時に発作が
起きたら

考えたくもない。

若「帰ってくるまで待って聞いてみるか。」

そうだね！

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