ちょっと幸せな◆13.03.24 ページ15
＊
時間は、もちろん瞬く間に過ぎる。
ソロをなんとかやり遂げて、
頑張って立ち位置の確認を繰り返したハロプロメドレー、
めちゃ盛り上がってくれたかしましを経て、
アンコール。
俺は一番に着替えを終えて、
元気なその声を、俺は袖で、黙って聞いていた。
嬉しくて、仕方なくて。
ウォークラの後のMCで、
みんなは自分の思ってることを、思い思いに話した。
俺は喋るのが上手じゃないから、みんなと比べて少し淡白になっちゃったけど…。
ぽろぽろ、涙を零しながら話す人もいた。
ここに来るまで、いっぱい揉めた。
いっぱい傷ついた。
でも、それをこの場で話すことを選んだってことは、
むすめん。はこれからも、
続いていくのかな、って…。
その時間すら、あっという間だった。
最後、白服さんが話す番になったとき、
白服さんは、人1の名前を挙げた。
「えと…みんな、知ってますよね。そう、歌の上手なあの子です。実はあの…この兄妹って、少し大人びたところがあって」
白服さんが、俺とアイコンタクトをとる。
「何が欲しいとか何がしたいとか、子供っぽいことをあんまり言わないんです。遠慮がちだし、少し人見知りでもあるかな。僕が言うのもあれですけど……で、Aちゃん、は…単にあおいくんのお手伝いとして、むすめんに関わってくれていたわけじゃなかった、気がします」
観客を見渡す白服さん。
みんなの目線は、白服さんに集中している。
「オリジナル曲、出さない？って言ってくれたのもあの子だったし、単独の話も積極的に進めてくれたのも、あの子でした。言いだしっぺだからって、何か責任感じてたのか、いつも一生懸命にお母さんのお手伝いをして……今、どこで見てるのかな？楽屋で、お仕事してくれてるのかもしれないです。ホント、くだらない大人の意地によるケンカに巻き込んだのも、申し訳ない限りですけど…」
ステージのみんなが、あははって少し笑う。
「……この後、ハイタッチに…恐らく、参加してくれると思うので。是非、お疲れ様、とか、声かけてあげてください。たくさん、頑張ってくれました。力になりました…。もちろん、ほかのお手伝いさんもそうなんですけど」
「あの、ホンマ人見知りする子なんで、あんま絡まんといて、軽くでいいですからね」
ぜっちゃんが笑って付け足す。
ぷんちゃんがうんうんって頷く。
「じゃあ、ちょっと幸せな感じになったところで、本当の！…最後の一曲にしましょうか」
ぜっちゃんの曲振りから、
立ち位置に移動して、
始まる大好きなイントロ。
目をつぶって、
この空気を噛み締めた。
それとね◇13.03.24→←準備万端だもん◇13.03.24
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ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！！申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 楽しみにしてます！これからも更新頑張ってください〜！あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです！ (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2018年10月6日 5時
