検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:26,856 hit

それとね◇13.03.24 ページ16




ぜっちゃんが紹介してくれた、
おいしい居酒屋さん。

焼肉の煙が上る中、
えっと、って話し始めた白服さんに、
みんなの視線が集まった。

「今日は、本当にありがとうございました。メンバーのみんなはもちろん、今川家の方々とか、スタッフさん、ステージにも出てくれたとみたん、夜徒くん。何とかして、大きなハプニングもなく…?終わることが、できました。本当にありがとうございます」
頭を小さく下げる白服さん。
小さな拍手が起きる。

「それで…えっと」
はいっ!
って、ぷんちゃんが元気に手を挙げた。
「今から白さんが言おうとしてること、僕が言ってもいいですか?」
ぜっちゃんが、鼻で笑って頷く。

「追加公演しませんか?」

今度は、誰も何も違和感なんて無い!って表情で、
おお!とか、フー!とか、
声を出して笑った。

今日という日が、とにかく、楽しかった。
私もそうだし、メンバーのみんなも。
「まあ仕事忙しい人もいるし、様子見ながらですけど…今度こそ東京で!俺も課題いっぱいあったし、もっと練習して望みたいです」
ぷんちゃんは、疲れなんか吹き飛んだ!って顔で、にっこり笑って言う。

「ほんま、ラストの時の会場あったかすぎて泣きそうなったわぁ」
のっくんは泣きそうになってる。
顔が赤い。だいぶお酒回ってる…。
「Aちゃんは、どうやった?裏方から見て」
隣のぜっちゃんが、私を見下ろした。

「…幸せでした。みんな、ワガママ叶えてくれて本当にありがとう」
そこまで言ってから、
ステージでの白服さんの話を思い出して、恥ずかしくなって口を閉じた。
…私、そんなにすごいことしてないよ…。

みんなは、ニヤニヤして私を見つめたまま。
私はコップを握って、立ち上がった。
「…ドリンクバー行ってくる」
えー、逃げんのー?って笑う声。
逃げるよ、そりゃ!

「あ、俺も行く俺も行く」
あっすーもすっと立ち上がって、コップを持って来た。
今日はお酒飲まないみたい。

疲労と達成感がごちゃ混ぜになって、まさに宴会場になってるみんなの机から離れて、
コップにメロンソーダを注いでいると、
あっすーが隣に並んで、野菜ジュースを注ぎ始めた。

「…あっすー、追加公演のお手伝い、来てくれる?」
元々、あっすーは超パで最後って約束だった。
「うん、もちろん…ね、俺から最後にワガママがあって」
「何?」
「ひとつは、みんなで最後にハロの踊ってみた撮りたいのと」
「当たり前だよ!撮ろうよ」

「ありがと!…それとね?俺さ、すっごくステキなことを思いついちゃって…聞いてくれる?」

人見知りするし◆13.04.20→←ちょっと幸せな◆13.03.24



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
81人がお気に入り
設定タグ:MeseMoa. , むすめん。 , 踊り手
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…! (2018年10月7日 19時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください〜!あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです! (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひな | 作成日時:2018年10月6日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。