準備万端だもん◇13.03.24 ページ14
会場いっぱいに、
碧海の明るい声が響く。
ハラハラしながら、袖からその姿を見つめる。
肩に手を置かれて、見上げたら、
次出番のあっすーが、私の隣に並んで碧海を見つめる。
「おつかれ」
「あっすーも」
二人で、労いのハイタッチを小さくする。
「あおいくん凄いなぁ、あれで最年少なのに、立派だよ」
「うん…」
「Aちゃんも、そういう経験あるもんな。やっぱり緊張するもん？」
「私は、緊張弱いけど…あおいは強いよ」
直前に声出しをして、
ギリギリかな？って思ったけど、なんとか大丈夫そう。
「あー、かっこいい！すっげーハードル上げられた感！」
あっすーはそう言って、のびをして、
あははと笑った。
もうすぐ曲が終わる。
私は振り返って、
楽屋へ向かう階段を下りる。
「どこ行くん？」
「トークコーナーの準備。頑張ってね」
「うん！」
あっすーは、ニッコリして、いつものかわいい笑顔を見せた。
本当、いなくなっちゃうの、勿体無いよ。
廊下に出ると、
着替えを終えたみんなとすれ違う。
「おつかれさま！」
都会っ子純情、凄いキレキレだったよ。
野クソ弁当、盛り上がったね。
Girls、息ピッタリだった！
ハイタッチする度に、声をかける。
みんなはいい表情をしていた。
あっすーのソロ…ボク時々、勇者 の、音漏れが聞こえる。
大いに盛り上がる観客の声も。
楽屋に入ると、とみたんがいた。
ステージの映像を写すモニターを、ぼーっと見上げて、
あっすーのソロが終わって、ステージが一度暗くなって、
ワクテカが始まると、
とみたんは、モニターのみんなと一緒に、踊り始めた。
白服さんのポジションだ。
箱からスケッチブックやらペンやらを取り出しながら、それを見る。
とみたんは楽しそう。
笑顔で、上手に踊ってる。
トークコーナーの道具を準備し終わる頃に、ワクテカがちょうど終わった。
二人しかいない楽屋で、拍手をしたら、
とみたんが私を振り返って、にっこり笑った。
「ね、俺、いつかむすめん入れるかなぁ？」
「…とみたんは、むすめんが好きなんだね」
「うん、メンバーじゃないけど大好き！ファン一号だと思ってるから」
「ううん、一号は私だよ」
「俺だよー！ワクテカマスターしたし、いつでも参加できる準備万端だもん」
「私はね、えっと…みんなの好きな食べ物言える！」
「えー？何それ！」
とみたんはケラケラ笑い出した。
……こんなに明るい人が、
本当にむすめん。に入ってくれたら、嬉しいんだけどな。
そんなこと、私一人じゃ決められないから、
今はなんとも言えないけど。
ちょっと幸せな◆13.03.24→←また一口◆13.03.24
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ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます！！申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…！ (2018年10月7日 19時) (
レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 楽しみにしてます！これからも更新頑張ってください〜！あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです！ (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2018年10月6日 5時
