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こうしてないと◇13.02.09 ページ2




「丸一日って、絶対みんな疲れるよね…もっとお水とか買ってきた方がいい?甘いものとか…あっ、扇風機持って来ればよかった、汗いっぱいかくもんね…深夜までかかったらどうしよう」

MV撮影当日を迎えて、
いざその日になると感じ始める不安を、着替えが一足早く終わった碧海にぶつける。

着々と準備が始まるスタジオを眺めながら、碧海はあははと笑った。
「焦りすぎじゃん!なんで俺らより緊張してんのー?」
「緊張するよ、そりゃ…みんな疲れてダウンしたりしないよね?」
「俺らそんなにヤワじゃないの。大丈夫だよ」


話しているうちに、スタジオに着替えを終えたみんなが、続々と入ってくる。

「わー!すごい!本格的や!」
ぷんちゃんが開口一番、笑って言った。
みんな新しい衣装に身を包んで、なんか初々しい。


白服さんは一人、前でカメラチェックをしている。
「あ、みんな、画角合わせてみるからちょっと来てー」
はーい、ってみんなが歩き出す。
最初の位置に並んで、カメラを調節して、
一度円になって、振りを確認する。

ケースケ先生とかハルヨシさんはもちろん、
にゃいにぃでもお世話になったえーすけもサポートしてくれてる。
みんな素人だから、全部手探り。


ケースケ先生の手拍子に合わせて、踊ってみる。
位置がちょうど良くなるように、調節して、その度に何度も通して。
その繰り返し。
音楽に合わせて撮る前から、すでにみんな汗だく。

そうなったら、スタジオの手前にある机から、みんなのタオルを抱えて届ける。
楽屋とスタジオをいちいち移動するのが大変だから、
大きなペットボトルと紙コップを持って行って、水分補給がすぐできるように。

衣装が崩れてきたら整えて、
休憩の間は、箒を持って白い床の掃除。
忙しい!けどこうしてないと落ち着けない!


「Aちゃん!大きいペットボトルの水無くなっててんけど、もう一本ってどこにあるん?」
「あ、今持ってくる!」
スタジオから、手前の方で休憩中のぷんちゃんに呼ばれて、
箒を手放し、駆け出した。

「あっ!Aちゃんそこ気をつけ」

て!
って、ぷんちゃんの声と同時、

毎度恒例。
機材の太いケーブルの束に、思いっきり躓き、

顔面から地面に衝突。


ギャー!!って一気に悲鳴が上がる。


一番近くにいたのっくんが、機材の間をすり抜けて駆けてきて、
地面に伏した私の体を起こした。
「もう!またこうなる!歩き回り慣れてないんやから、みんなAちゃんのことあんま動かさんといてや!」

駆け出しそう◆13.02.09→←頼もしい人◆13.02.02



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ひな(プロフ) - ご指摘ありがとうございます!!申し訳ありません、うっかり忘れてました…(_ _)更新頑張ります、よろしくお願いします…! (2018年10月7日 19時) (レス) id: 81ab03c3d0 (このIDを非表示/違反報告)
- 楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください〜!あ、あと(人1)の変換ないので作るか全て(名前)に統一して下さるとありがたいです! (2018年10月7日 16時) (レス) id: aa9580c9fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2018年10月6日 5時

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