62滴* ページ14
*貴方SIDE*
大きな木の下。
それは何処かあの頃の約束した場所と似ている。
貴:遙、何書いてるの?
遙:・・・
貴:ん、いいね!
遙:あぁ。これでいい。
ーーー
渚:うわぁー!大きい!
真:凄いね・・・こんなところで泳ぐんだ
怜:緊張してきますね(苦笑)
遙:・・・
貴:江ちゃん達が席とっといてくれたって、行こう?
笹:いいか!勝ち負けもそうだが、もっと自由になれ!フリーで泳ぐんだ!
フリー...
笹部コーチの言葉が響く。
江:ぁ、お兄ちゃんの個人競技・・・
凛・・・、様子が変?
スタートで出遅れる凛。ターンでなんとかなるかな・・・
ピーッ
貴:!そんな・・・
江:お兄ちゃん・・・
天:ねぇ。松岡さんのお兄さん、メドレーに出るんじゃないの・・・?名前が・・・
プログラムに、凛の名前が無い。
何故?
遙:様子見てくる。
遙を筆頭にみんなが駆け出す。
僕も後を追いかけた。
バンッ!
貴:!?
見つけた・・・凛の姿。
ゴミ箱を蹴散らして、我を忘れているかのように乱暴だ。
凛:もう、水泳辞める・・・
遙:・・・!
貴:りっ・・・ん...
凛が立ち去る。僕達は何も出来ない。
遙はショックを受けたのか座り込む。
ぁ、またあの目だ・・・。
何かに失望したような、濁った目。
遙には似合わないよ、そんな目。
怜:遙先輩のせいじゃないんですよ・・・
怜がポツリポツリと話し出す。
凛が言っていたんだ、と。
水泳を辞めようと思ってた、けど遙と泳いで吹っ切れた。と。
渚:探そう!
真:でもっ・・・
怜:なに言ってるんですか!僕達に出来る事 は一つでしょう!?
遙:・・・!怜、それでいいのか?
怜:・・・、もちろんです!
怜は笑顔だった。
もしかして、僕達は怜に助けられ続けていたのかもしれない(苦笑)
凛を探すのに時間は足りなかった。
貴:!遙、凛!!
僕が駆けつけた時、凛は遙を押し倒していた。
貴:何してるの!?凛、やめて!
どんなに叫んでも届かない気がした。
一気に絶望感に駆られる。
ゆっくりとその場を離れる。
足元には朝、遙が書いた字がチラと見えた。
貴:for the team...
ーーーーー
2013,10,1更新
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D(プロフ) - ミユさん» 色々あってこっちから返事させて頂きます。Dです((偽物じゃないですよ、安心して下さい))ハマったなんて言ってもらえて本当に嬉しいです、更新も遅いし文も思わず「は?」ってなるところもあるし、矛盾も多いかもしれないですけど此れからもお願いします。 (2014年8月29日 7時) (レス) id: 02539c1dc4 (このIDを非表示/違反報告)
ミユ - もう凄くハマりました!更新頑張って下さい!応援してます! (2014年7月22日 17時) (レス) id: 14eb605771 (このIDを非表示/違反報告)
祢 - PN、「祢」から取りました!www更新頑張って下さいね。あの、よかったら夢主の絵とか描かせていただけないでしょうか? (2013年9月7日 7時) (レス) id: 3d374943c4 (このIDを非表示/違反報告)
D@レン(プロフ) - 凛くんLoveの白亜カノです!!さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです!ありがとうございます! (2013年9月5日 21時) (レス) id: 2a7de401fa (このIDを非表示/違反報告)
凛くんLoveの白亜カノです!!(プロフ) - すごい、面白かったです!! (2013年9月4日 17時) (レス) id: a3a47657ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:D@レン | 作成日時:2013年9月3日 7時