72...... ページ25
響香とは違って、恥ずかしげも緊張感も焦凍には無い。むしろ恐怖しか感じないこの状況に、告白のシチュエーションは合わなさ過ぎる
だけど、なんとなくそうなのかなと思ってしまった
もし俺の予想が当たってしまうなら、意地でも食い止めなくちゃならない
『俺に告白だけはしないでくれ！！マジで、死ぬんだよ…っ！』
「……それは、俺の思いが煩わしいから適当に拒否ってんのか？」
『違ぇ！ガチだって！！』
俺の手を払い除け、焦凍は冷ややかにそう言った
別に告白されんのが迷惑だから、とかそんな理由で必死になってる訳じゃない。こっちだって命が掛かってんだ
俺はアプリを開くと、焦凍にトーク画面を見せつける
『俺の事どこまで知ってんのか知らねぇけど、俺は何回も死んでループしまくってんだよ』
【修正失敗】【セーブ】【ロード】など、様々なやり取りが残った履歴を焦凍に見せながら俺は必死に口を動かした
『この世界のバグを治して…それに失敗したら殺される。今はそれを全部クリアしたとこなんだけど、次はバグが発生するようになったんだ』
「発生？」
『あぁ、誰かに告白されたら死ぬ。多分、この世界の奴らが俺に恋愛感情を持つことがそもそもありえない事だから、バグと認定されるんだと思う……口にしない限りは、発生条件は満たさねぇっぽいけど』
ここまで説明すると、焦凍は俺のスマホを取り、スクロールしながら上から下まで全部目に通した。
何一つ嘘はついていないし、何よりもそのスマホが一番の証拠だ。恐らく焦凍は俺がループしているのは知っているっぽいし、疑われることは無いだろうけど……
『別にお前の好意がウザいとかめんどいとかそんなんじゃなくて……とにかく、好きとかそういうの言われんのが困んだよ』
そもそもの話、なんでこいつが俺の事好きなのかはよく分かんねぇけど…別に俺の個人としては告白されるのは問題無いんだ。
今どき同性愛なんて珍しい話でもねぇし、その辺に偏見は無い。
まぁだからって俺がコイツと付き合えるかってなると話は別だけど……
『あと、ちなみに返事はノーな。俺、本気でこの世界の連中とは誰とも付き合う気無いんだ。焦凍に限った話じゃないから…』
スマホを見たままの焦凍に、念の為に返事の方も伝えておいた
すると焦凍はゆっくりとスマホから俺に視線を戻した
「あぁ、ほんとだな。セーブ出来た」
『は………！？』
焦凍は俺にスマホの画面を見せつけた
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さる - 私を何回尊死させる気ですか？！？！ (1月2日 5時) (
レス) @page27 id: ff6fc14333 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - え？え？終わった？え？怖い...ギャァァって声が出た...え？やば、え？？轟くんが少し怖い...ぇ、もしかして惚れ薬選んだらずっと夢主くん...あっ......怖い...心臓バックバクです... (11月7日 19時) (レス) @page27 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
marimo03250226(プロフ) - 終わり方すきすぎます… (2023年2月18日 20時) (レス) @page27 id: aa76c2eb87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最後ゾワッときた。ホラー漫画かと思ったぐらい面白かったです。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page27 id: ab7be6f3e6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおぢ！(プロフ) - えっ…えっ…死ぬほど面白いでした…えっ…終わり方怖いし熱いし…凄すぎる…狙ってか分かんないけど続く（更新停止中）なのがこっちからは見れないけど地獄は続いてるんだ感あって大好きです…… (2023年1月9日 1時) (レス) @page27 id: 2bc90df2d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月19日 10時
