73...... ページ26
「セーブする」の文字の下に【セーブしました】と書かれたトーク履歴。
今の時間が書かれたそれは俺が送ったものじゃなくて、紛れもなく目の前のコイツが送った証拠だ
『は…？好奇心じゃ済まさねぇぞマジで…！』
俺はスマホを取り上げようと腕を伸ばす
「話、聞けよ」
だけどその腕は焦凍に絡め取られる。がっちりと握られた腕は引き寄せられ、俺はコイツの胸の中へとダイブしてしまった
硬い男の胸板に顔を埋めるなんて、嬉しくないラッキースケベにも程がある
「A、言っただろ？お前が目の前で死んでから世界が変わったって」
焦凍の心音と一緒に低い声が鼓膜を揺らす。恐ろしい話をしているのに、心音はおかしいくらいに静かで落ち着いているのが気味が悪かった
「お前の死体を見た瞬間、身体が勝手に動いたんだ……お前の血を口にしていた。」
『死んだ俺の…！？悪趣味にも程があんだろ……！』
「別に俺だってそんな趣味は無ぇ。けど、ほんとに自然にそうしてたんだ。…それって、お前の個性も関係してるんじゃないか？」
『………！！！』
そう言われた瞬間に、一度鋭児郎に首を噛まれた事を思い出した。
初めて個性を使ってみようとしたあの日……鋭児郎に汗を与えようと首筋を差し出すと、アイツは何故か俺の首に噛み付き血を啜った
もしその時の事が、コイツが言う今の話と繋がっているなら……
「自分の体液…その中でも血液が一番俺達にとったら『薬』みたいな個性だ。もしかしたら本能でソレを求めんのかもな」
『…仮にそうだとして、お前が俺の死体を舐めた話がなんだってんだよ』
「悪ぃな、話を進める」
焦凍はそう言うと、少し笑った
「Aの血を口にしたあの瞬間から、Aが死ぬシーンを感じられるようになったんだ」
…何言ってんだコイツ？
俺が死ぬシーンを感じられるようになった？
言葉の意味を完全に理解出来ない俺に、焦凍は話を進める
「例えば、Aがオーバーホールに腹を貫かれた瞬間…刺さる瞬間が見えるんだ。そして同時に、同じような痛みが身体に走る」
『なっ…！？』
「ついさっきは耳郎に告白されて、首の大動脈がちぎれて死んだだろ？あんな痛み、もう一回食らうなんて嫌だから、そりゃあ彼女がいるなんて嘘をつくよな」
焦凍は俺がループしている事を知っているんだと思ってた。本当にシンプルにただそれだけだと
でも、それは違った
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さる - 私を何回尊死させる気ですか？！？！ (1月2日 5時) (
レス) @page27 id: ff6fc14333 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - え？え？終わった？え？怖い...ギャァァって声が出た...え？やば、え？？轟くんが少し怖い...ぇ、もしかして惚れ薬選んだらずっと夢主くん...あっ......怖い...心臓バックバクです... (11月7日 19時) (レス) @page27 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
marimo03250226(プロフ) - 終わり方すきすぎます… (2023年2月18日 20時) (レス) @page27 id: aa76c2eb87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最後ゾワッときた。ホラー漫画かと思ったぐらい面白かったです。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page27 id: ab7be6f3e6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおぢ！(プロフ) - えっ…えっ…死ぬほど面白いでした…えっ…終わり方怖いし熱いし…凄すぎる…狙ってか分かんないけど続く（更新停止中）なのがこっちからは見れないけど地獄は続いてるんだ感あって大好きです…… (2023年1月9日 1時) (レス) @page27 id: 2bc90df2d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月19日 10時
