71...... ページ24
痛いくらいに掴まれる左肩が、ミシ…と小さなを立てる。その原因は目の前のいるコイツで、言葉の意味を嫌でも理解すると同時に「逃げろ」と頭の中でサイレンが鳴る
記憶を引き継ぐ、だなんてそこまで言われて分からない奴は相当の馬鹿だ
『……どこまで、知ってんだ』
声が恐怖で震える
「そんな怖がらなくて良い。別に最初から知ってた訳じゃねぇんだ」
『こんな状況でビビんねぇ訳無ぇーだろ』
未だに俺に触れたままの焦凍。手の力は緩められることは無く、瞳に光も灯されていない。警戒を解く方が難しい話だ
いざという時の為に、セーブがすぐ出来るよう俺はスマホをこっそりと取り出した
「…なんで、そんな目すんだよ」
『そりゃお前が怖いからだよ』
「俺はお前を傷つけるつもりも、痛ぶるつもりもねぇのに……」
焦凍の表情にもっと影が差した
「お前とは何かしら分かり合えねぇよな。…なんか、噛み合わねぇっていうか…」
『何の話を……』
「お前は俺の事嫌ってんのかもしんねぇけど、俺はそうじゃねぇんだ」
二人きりでいる時間がこんなにも流れているのに、未だに焦凍が何を伝えたいのか微塵も把握出来ない。
分かっているのは『俺がループしているのを焦凍が知っている』ということだけ
だけどそれに対して焦凍は、なんの脅しも追求もしてこない
じゃあコイツは何が目的で俺に迫ってんだ…？
「あの日お前が……俺の目の前で死んでから、世界が変わった」
俺に何か話をしたいから、こんな状況を作ってまでコイツは引かずに俺に触れ続けている
「いや…正確には、そのちょっと前だな。Aが俺に情を掛けたあの瞬間に変わったんだ」
二人きりの状況、真剣な目……そして、俺と焦凍の過去の出来事について掘り返す様子…それって、まさか
「自分の意思なんて関係無しに、勝手に心の底から溢れ出したんだ。この、感情が」
焦凍は俺の方へ体重を掛けてきた。そのせいで椅子はギシ、と鈍い音を立てる
俺と焦凍の距離が更に縮まる
「俺は、」
『待て！！！』
俺は勢い良く焦凍の口を自分の手で塞いだ。これ以上言葉を続けさせない為に
恐ろしいだけのこの状況は、響香と密室に居た時の雰囲気とはまるで違う。
それでもこの瞬間に、あの時と同じような既視感を感じたんだ
コイツの言葉に、『好意』を感じてしまった
『お前、俺に告白するつもりかよ……！？』
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さる - 私を何回尊死させる気ですか？！？！ (1月2日 5時) (
レス) @page27 id: ff6fc14333 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - え？え？終わった？え？怖い...ギャァァって声が出た...え？やば、え？？轟くんが少し怖い...ぇ、もしかして惚れ薬選んだらずっと夢主くん...あっ......怖い...心臓バックバクです... (11月7日 19時) (レス) @page27 id: 625a6655ea (このIDを非表示/違反報告)
marimo03250226(プロフ) - 終わり方すきすぎます… (2023年2月18日 20時) (レス) @page27 id: aa76c2eb87 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - 最後ゾワッときた。ホラー漫画かと思ったぐらい面白かったです。 (2023年1月16日 22時) (レス) @page27 id: ab7be6f3e6 (このIDを非表示/違反報告)
もぶおぢ！(プロフ) - えっ…えっ…死ぬほど面白いでした…えっ…終わり方怖いし熱いし…凄すぎる…狙ってか分かんないけど続く（更新停止中）なのがこっちからは見れないけど地獄は続いてるんだ感あって大好きです…… (2023年1月9日 1時) (レス) @page27 id: 2bc90df2d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒兎 | 作成日時：2022年2月19日 10時
