森鴎外:両手 ページ19
『森さーん!!』
とぅっ!とタックルしながら森鴎外を呼ぶ少女はポートマフィアではない。
森「また君かい」
呆れながらも何処か嬉しそうな森。
『勿論!私は毎日でも会いに来ますよ!!』
森「せめて12歳以下なら、ねぇ・・・・・・」
『ブレないですねー』
Aはひょんなことからポートマフィアに連れてこられた元一般人。戦闘力も知能も一般平均程度しか持ち合わせていないが、悪運だけは誰よりも強い。それと怖いもの知らずだ。
連れてこられた時に首領である森に一目惚れし、解放された今でも、監視やら何やらの目を潜り抜けて森にアタックをしている。
森は最初こそ冷たくあしらっていたが、近頃はもう受け入れ半分、諦め半分といった具合である。
『あ、そうでしたそうでした』
ちょっと待っててくださーい、と言うなり窓ガラスを突き破って外へ飛び出した。
森「んんっ!?此所が何階か分かってる!?」
何十階、にも関わらず普通に落ちていった。ガラスが割れたことによって突風が室内を襲う。
何とまあ無茶苦茶な行動をするものだ。呆然としながら青空を見上げた。
『木の上に落ちたので無傷です!!ただいま!!森さん、両手を差し出してください!』
森「話がついていけない上に、私は両手を切り落とされるのかい?あと、本当に悪運がつよいね君は」
『いや、別に首を差し出す的な意味じゃないんですけど?!』
森「冗談だよ、はい」
素直に森が両手を自分に向けて広げるものだから、ついついタックルしそうになるのを必死に抑える。
『森さん!いつも大好きです!!』
抱えきれない程の色とりどりの花______野花、だろうか。暖かな日の匂いがする。
森「これは・・・・・・」
『ここに来る途中で思い出したので取ってきました!!綺麗ですよね!』
ニコッと幼さの残る顔で笑う。つられて森も微かに微笑んだ。
森「でも、割ったガラスの弁償と修復はしてね」
『ですよね!まぁ、森さんと同じ空間にいられるなら喜んで!!』
森「どういう思考回路なの、それ」
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黒月夜*(プロフ) - 抹茶党さん» ありがとうございます!条野さん可愛い!! (2019年3月14日 8時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
抹茶党 - リクエスト書いて下さりありがとうございました。(o^−^o)条野さん優しいvvv (2019年3月14日 7時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶党 - リクエストお願いします。家族を失ったトラウマで悪夢を見る夢主を励ます条野さん夢をください。 (2019年2月17日 21時) (携帯から) (レス) id: 28273e2d77 (このIDを非表示/違反報告)
黒月夜*(プロフ) - ハイドさん» わかりました!頑張ります! (2019年2月17日 20時) (レス) id: f34cbf336c (このIDを非表示/違反報告)
ハイド - リクエストで、何でもいいので敦お願いします! (2019年1月27日 16時) (レス) id: 555b483480 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒月夜 | 作成日時:2019年1月7日 19時