4話(会話文多) ページ4
「そうでした。知ってました?旅人さん、
"神の目は、持ち主の願いが小さくなると、光が無くなっていくんです"」
「な、なんだよそれ!ヘイワット1のガイドのオイラでも聞いた事ないぞ!?」
ムードメーカーであるパイモンが軽く雰囲気を和ませようとするも、甘雨が淡々と語る。
「これは、魔神戦争の時に生きていた者だけが知っていることです。
魔神戦争時代、神の目の所有者や私達仙人は自分の故郷を守るために戦ってきました。
もちろん、一般の方々も、神の信仰心がとてつもなく大きい方、自分の国のために戦いたい方は自分から名乗り出て戦っている人もいましたが、ほんの極わずかでした。
ただ、神の目の所有者は積極的に戦いに走らされ、拒否権はあまりありませんでした。
その途中で戦意を喪失してしまった方が数人いらしたのです。
彼らは決まってこう言いました。
"自国を守りたいのには変わりない。けど自分の神の目は敵と戦うために持ったものでは無い"
また、それを言った者の神の目は、霧がかかったかのように濁っていました。
時は流れ、魔神戦争が終わり、七神が1箇所に集まり、宴を開いた時です。
神々は仰りました。神の目を持っているからと言って、負担にならせるようなことはさせては行けないと。また、このことは後世に伝えるのではなく、自分たちで守っていこう。と。
もともと、神の目の光を失った者は少なかったですし、それを知っていたのは魔神戦争に参加した一般人のみ。
その一般人は魔神と戦った時にはもう……
なので、今まで語られて来なかったのです。」
ここ、弧雲閣。この下には魔神戦争の時に1度消滅しているオセルが存在している。
そして、魔神戦争を身近に感じられる場所のひとつでもあった。
だから甘雨はこの場所を選んだのか。
しっくりと考察しながらも、Aのことを思って心の中で"大変だったね、"とAに呟く旅人とパイモン。
ただ1つ、パイモンは疑問に思うことがあった。
「じゃあなんで鍾……モラクスはオイラ達にこのことを話さなかったんだ?」
「私もあまり詳しいことは言えませんが、大きな理由としては神の目の保有者は保護すると神々がお決めになられたからではないでしょうか。
岩王帝君は先程、私のところに出向いて私にAさんのこと、神の目の光について旅人さんに話すよう仰られましたから。」
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黒瀬(プロフ) - 藤田瑠那さん» プロフのとこからボードで一言やって貰えればなて思いま、!! (8月12日 19時) (レス) id: b944b3c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
藤田瑠那(プロフ) - コミュってどこから来ればいいですか? (8月11日 19時) (レス) id: 267f7c0d2e (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - 藤田瑠那さん» えよろしいんですか!?!お願いしたいです、!あまりコメント欄での雑談は好かれないらしいので御手数ですがコミューに来てもらってもよろしいでしょうか、?! (8月11日 14時) (レス) id: b944b3c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
藤田瑠那(プロフ) - 私もう黒瀬さんとフレンドになりたいです! (8月10日 23時) (レス) id: 267f7c0d2e (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬(プロフ) - おにぎりぎ*さん» 返信遅れてすみません!!!え!フレンド!!いいんですかッッ!?(過呼吸)良ければなりたいです!こんな人ですがならせてくださーーっ! (8月10日 14時) (レス) id: b944b3c5f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒瀬 | 作成日時:2022年11月24日 17時