42だぜおういえ ページ8
まふまふside
Aちゃんへのいじめは典型的なものであった。
Aちゃんはそれこそ最初は学校へ来ていたものの、段々と来なくなり不登校となってしまった。
僕はその間、誰にこのことを相談するわけでもなく、この事実を隠したまま過ごした。次第にAちゃんと話すことも無くなった。
Aちゃんが不登校になってから1ヶ月ぐらいだろうか。僕の家のインターホンが鳴らされた。嫌な予感がしたものの、ドアを開けるとAちゃんが立っていた。
Aちゃんを前にして、頭が真っ白になった僕は何も言うことなく固まっていた。
だが、Aちゃんは昔と変わらない笑顔で言った。
A「ごめんね!いきなり来ちゃって。あのね、私転校することになって、、だから引っ越さなきゃなんだけど、真冬くんには挨拶しとこうかなって!今までありがとう!」
そう言って、僕が言葉を返さないまま彼女はまたね!と言って去ってしまった。
何も言えなかった。ちゃんと話がしたかったのに。
僕はまたねと言う言葉を信じて家の中へ戻った。絶対にまた会える。何年先だろうとまた話ができる。そう信じた。
次の日彼女は引っ越した。
学校では、まるで彼女が最初からいなかったかのようにいつも通りの生活へ戻っていた。僕は無性に腹が立ったが、直ぐに自分のせいか。と思いごく普通の学校生活を送り、そのまま卒業した。
またしばらく経った頃、母親から知らされたのはあまりに残酷で、受け入れるにも受け入れられない事だった。
母「あのー、ほら。近所にAちゃんっていたじゃない?あんたも仲良かった。あの子ね、転校してから少し経って、その学校でいじめられちゃったらしいのよ。それでね.........3日前、マンションの屋上から飛び降りて亡くなったって。」
何言っているのかわからなかった。もうこの世界にはいないってこと?あの時、またねって言ったじゃないか、、!どうして、、?
どうして?思ったところでハッとする。Aちゃんを殺したのは、紛れもない自分だ。あの時、僕が皆に事実を言えてたら?Aちゃんはいじめられることもなかったし死ぬ事もなかった。僕が殺したんだ。
腹が立った。自分に。本当に救いようのない自分に。
なんなら今すぐ死んでしまおうかとも思った。そうすればAちゃんに会えるしもう誰のことも殺さなくて済む。このぐちゃぐちゃの感情からも逃げられる。そう思った。
でもできなかった。怖かった。死ぬのが。
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ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫)) - とてもよかったです!その後話が欲しい! (12月7日 14時) (レス) @page13 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鉛(プロフ) - 続編おめです。 (2021年4月10日 10時) (レス) id: 13774a8950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:猫の隠れ場所 | 作成日時:2021年2月15日 0時