【文スト】一般人の中原です その二

中原弟とエリスちゃん【雪宮暦様リクエスト】 ページ39

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とある日。

Aが道を歩いていると後ろから衝撃があった。









「久しぶりねっ！ A」





『あれ？ エリスちゃん？』









視線を向けると、エリスがAの腰辺りに抱き付いていた。









『今日は買い物？』





「そうよ。Aも？」





『俺は只の散歩…………あれ？ 森医師は？』









エリスが居るのだから、森も当然居る筈。

そう思って周りを見渡すが、彼の姿がない。

お付きの黒服も、高級車も見当たらない。





そこへ、エリスの爆弾発言。









「リンタロウなら置いて来たわ」





『えっ！？ 置いて来たっ！？』





「だって支度にもたもたして、ちっとも出掛けられないんだもん」





『……もしかして、一人で来たの？』





「そうよ」









Aはうーんと頭を押さえる。

今頃、森の所はエリスが居ないで大騒ぎだろう。









「そんな事より、暇ならあたしと一緒に行きましょう！」





『そんな事よりって……色々不味いと思うけど』





「良いのよっ！ さぁ行くわよっ！」









そう云って、エリスはAの手を掴んで引っ張った。

Aは「大丈夫かなぁ」と複雑な表情を浮かべながら、エリスに引っ張られて行った。



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