検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:127,211 hit

 ・  ページ22

.



拘束されている中也は鎖を引き千切り、鎖を掴んで引っ張った。

力負けした田噛がそのまま引っ張られ、木舌と谷裂を巻き込み壁に叩き付けられた。



すると、刀を構えた斬島が走る。

斬島の刀と中也の拳がぶつかろうとした。









『――待ったっ!』





「「っ!」」









寸前で二人の動きが止まった。





中也の拳はAの鼻先で止まり、一瞬Aの前髪を揺らした。

斬島の刀はAの首の横まで迫っていた。





「莫っ迦、Aっ! お前顔吹き飛ばされてぇのかっ!? 危ねぇだろっ!」



『いったっ』





拳を下げた中也は、普通にAの頭を叩いた。

斬島は静かに刀を鞘に納めた。





『こうでもしないと、兄さん話聞かないでしょ』



「あぁ? 話って何――」









「うらぁぁぁっ!!」









Aの前から中也が横へ吹き飛んだ。





話の途中で、再び復活した平腹が、中也目掛けて跳び蹴りをしたのだ。

不意を突かれた中也は、そのまま壁を破壊し瓦礫に埋もれた。





「よっしゃぁっ! 一発入ったぁっ!」



『え、えぇ……』





既にボロボロ状態の平腹が両手を振り上げて喜んだ。

それを傍から見ていた斬島が溜息を吐く。





ガラリと瓦礫から出て来た中也は、青筋を立てて平腹を睨んだ。









「……殺す」





『兄さん、待って、落ち着いて』





「おう! 掛かって来いチビ帽子っ!」





「止めろ、平腹」





「死なす、この死に損ないがっ!」









中也と平腹が殺し合いを始めようとするのを必死で止める。





そこに、復活した谷裂が金棒を振り回しながら参戦した事で更に荒れた。





これ以上の騒ぎは不味いと、主にAと佐疫、木舌が必死で止め、

落ち着いて話が出来る状態になるまで数分掛ったのは、云うまでもない。



.

 ・ →← ・ 



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (212 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
349人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ソルト(プロフ) - この作品にてねこぱふぇさんの作品を全て読み終わりました。どの作品も面白く1日で読み終わってしまいました…これから2週目に入ります。今後のご活躍を期待させていただきます。 (2019年6月14日 0時) (レス) id: 61b043fd1c (このIDを非表示/違反報告)
鶴媛(プロフ) - ネコぱふぇさん» 弟君の幼女化ありがとうございました!!弟君シリーズすごく好きです!!これからも応援しています! (2019年4月30日 21時) (レス) id: 3faee80352 (このIDを非表示/違反報告)
名無しのごん子 - 獄都事変とコラボしてガッツポーズしたのは私だけじゃないはず (2019年4月29日 21時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - 大阪さん» すみません。バチカン奇跡調査官は詳しくないです。 (2019年4月29日 10時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
大阪 - リクエスト、まだ大丈夫でしょうか?バチカン奇跡調査官とのコラボがみたいです… (2019年4月29日 5時) (レス) id: 513b666ef4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ネコぱふぇ | 作成日時:2019年3月24日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。