【文スト】噂の野良猫娘 ７

　・　 ページ15

.





――あれは、一体どうしたものか……。





《なぁなぁ散歩しよっ！ 遊ぼうよっ！ ねぇねぇねぇっ！》





賑やかに騒ぐのは、一匹の小型犬、チワワ。

チワワは、国木田さんの頭の上で騒いでいた。



朝、事務所に入って来た国木田さんを見て驚いた。

何でチワワを頭に乗せているのか？

笑いよりも意外過ぎて驚いてしまった。



しかし、本人は何食わぬ顔で仕事をしているし、騒ぎに気付いていないみたい。

後から来た敦や鏡花、潤君達も普通に挨拶している。

皆には見えていない。

ウチだけが見えている。

でも、あれってチワワの幽霊だよね？





『マジか。これもウチの異能力？』



《A、あの五月蝿いヤツどうにかしろよ》



《犬って品が無くて嫌だわ〜》





遊びに来た猫達が騒ぎにうんざりしていた。

君等にも見えているんだね。



チワワは国木田さんに凄く懐いているみたいだけど、チワワ飼った事あるのかな？



すると、書類を整理している国木田さんが、不意に首を回した。

凝ってるみたい。



無理もない、チワワが一匹乗っているもの。



このままでは流石に不味い。



それとなく話を聞いてみよう。



.

　・　→←ツいて来た

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す