ブチ切れた兄 ページ16
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『悠兄ちゃんっ！』
「チッ、兄貴の方かよ」
「まぁ別に、顔が同じ奴ボコれれば少しはスッキリするかも、なっ！」
入り口近くに居た一人の男が、鉄パイプを悠仁に振り下ろした。
しかし、その攻撃はあっさり受け止められ、逆に悠仁に顎を蹴り上げられた。
「とりあえず、全員一発ぶん殴るっ！」
(今一人目蹴りだったけど……)
悠仁の言葉にAは内心こっそり呟いた。
それを皮切りに、他の男達が悠仁に襲い掛かり始めた。
しかし、宿儺に電話を掛けた筈が、何故悠仁が乗り込んで来たのだろうか。
ふと疑問が頭を過った時、少し遅れて入り口から入って来る人影が居た。
「全く、懲りもせずわらわらと蛆の様に湧きよって」
宿儺が乱闘する男達を眺めながらそう呟いた。
『宿兄ちゃん』
「馬鹿共の相手は馬鹿にやらせておけ。帰るぞ」
「宿儺っ！ お前今俺の事馬鹿って言っただろっ！」
「馬鹿に馬鹿と言って何が悪い」
「元はと言えばお前の所為でこうなってんでしょうがっ！」
男達とやり合いながら悠仁が叫ぶが、宿儺はそれを無視した。
その時、視線はAの方を向いた途端、宿儺が口を開いた。
「……おい、何だそれは」
『何？』
Aが首を傾げて聞き返すと、宿儺はAに手を伸ばして親指の腹で頬を撫でた。
ピリリと小さく痛みが走って肩を震わせた。
『あぁ、多分さっき殴られた時に引っ掻いたかも』
「誰にやられた」
瞬間、その場の空気がずんっと重くなった。
宿儺が怒っている。
明らかに雰囲気が変わった宿儺の赤目がじっとAを見た。
呆然とするAは、壁際でこっそり逃げようとしていた男を黙って指さした。
「成程、貴様は余程死にたいと見た」
コキッと指が鳴る音がした。
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かさ(プロフ) - 番外編も大好きですぅうう！！ (2022年7月2日 12時) (
レス) @page39 id: 82f5c86142 (このIDを非表示/違反報告)
ケコ - 大好きです！！！！！ (2022年6月20日 1時) (レス) @page19 id: 5bb1efd8a4 (このIDを非表示/違反報告)
パルフェ - ネコパフェさんいつもリクエスト聞いてくれてありがとうございます (2021年7月14日 20時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
パルフェ - うーん悩みますね五条先生と一緒に捕えられて封印するときは別々ですかねちなみに渋谷のハロウィンで封印されてるところがいいんですけどお願いしてもいいですか？ (2021年7月14日 20時) (レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - パルフェさん» リクエストありがとうございます。この場合、五条さんと一緒？ それとも別の場所でですかね？ (2021年7月11日 22時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2021年6月19日 23時
