【文スト】紙使い少女は、黒に染まっていた【黒の時代】

商店街にて ページ43

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買い物をする為商店街まで来ていた。

ポケットから買い物のリストを取り出す。



『さて、先ずは野菜から……あ、また勝手にメモが書き足されている』



私の物ではない文字で、主にお菓子の名前が書かれていた。

恐らく幸介さんと克己さん辺りだろうな。



『こんなに買えませんよ……まぁ、一つ二つならまだ余裕があるかな』



溜息を吐きながら財布の中身を確認する。

我ながら甘やかしているのでは、と考えてしまう。



『確かこの近くにお店が……ん？』



店を眺めていると、小学生が数人棚を見ていた。



不審に周りを気にしている様子。



すると、棚に陳列してあったお菓子を掴むと、そのままポケットへ仕舞ってしまった。



明らかに万引きだ。





『何してるんですか？』





後ろから声を掛けると、飛び上がるかの様に大きく驚く小学生達。

振り返って私の方を見た。



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