縛り ページ43
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「俺からの条件は二つ――」
１【俺に呪力を流すこと】
２【ここで立てた誓約を忘れること】
『呪力を流すって、どうやるの？』
「お前の中にある呪力を小僧の体――正確には俺の生得領域へ常に流れる様に繋げる」
そうすれば、体から呪力が溢れる心配がなくなる。
左手のミサンガと呪骸が無くても良くなるそうだ。
『でもそれって、私から呪力が抜けていくって事でしょ？ 出血みたいに貧血になったり最悪死んだりとかしないよね？』
「雀の涙程度しか取らん。すぐに死んで貰っては困るからな」
私が生きている限り、呪力は常に流れて行く。
一時の膨大な呪力より、常時得る呪力の方が価値があるのだ。
『私は都合の良い呪力提供者ってことね』
「あぁ、溢れんばかりの呪力が詰まった肉袋だからな」
『言い方最低ー』
ニヤリと笑う宿儺に軽蔑の目を向けた。
『あと二つ目だけど、私が誓約を忘れても大丈夫なの？』
「俺が知ってさえいれば問題ない」
『むぅ……』
何かそれ、自分の知らない裏側で動かれている感じがして、気持ち悪いな。
「何だ、不服そうだな」
『……後で勝手に条件変えたりしないよね？』
「する訳ないだろ。信用しろ」
『それが出来たら苦労しないのっ！』
相手はあの特級呪霊。
呪いの王なのだ。
そんな簡単に信用なんて出来る筈もない。
「これは誓約だ。破れば俺が罰を受ける。そうなればお前との取り引きは無効だ」
説明するのも面倒だと言いたげな顔で宿儺が言った。
『……へぇ、絶対なんだ、その誓約って』
良い事聞いた。
『その誓約って、私からも条件出せるよね？ 私、呪力提供者だもんね？』
「……」
ふふんと微笑んで宿儺を見上げれば、宿儺は心底面倒なものを見る様な目を私に向けた。
「…………うざ」
『聞こえてるからね』
小声で呟く宿儺に指さして指摘すれば、舌打ちが返って来た。
「……話くらいは聞いてやらんこともない」
渋々と宿儺が顔を逸らしてそう言った。
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ムスビ - これからもアニメが完結するまで妹も頑張るを見ていきたいです更新頑張ってください応援しています (2021年3月11日 18時) (
レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
影の黒猫 - 一つ目の白猫…?もしかして芥見先生？ (2021年2月28日 12時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - ネコぱふぇさん» 細長い白猫の人形、、、一つ目、、、作者、、、うっ頭が！！ (2021年1月29日 16時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - さゆしゅんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます。今後ともよろしく！ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(プロフ) - うひょー！！最高過ぎですっ！//// 更新頑張って下さい！応援しています！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: fbdec2ab15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年12月28日 0時
