妹は頑張りたい ページ32
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伏黒Side
Aが東京へ来る前は、一時的に呪力の漏出を止める数珠をしていた。
だが、寮に来た時には既になく、学長から貰った人形を抱えていた。
A曰く、数珠は壊れてしまい、専用の道具を学長が用意してくれるらしい。
それまでは学長の人形が、Aから溢れる呪力を吸収するそうだ。
目の前に立って静かに目を瞑るAを観察する。
すると、人形に流れていた呪力の向きが変化した。
Aの体に纏う様に留まり始めた。
東京に来る前、五条先生が言っていた。
――Aには、どういう訳かそこらの呪術師以上の呪力が備わっている。
有り余る程の呪力。
それは鍛え方によっては、強い呪術師になれる素質があるという事。
Aの体を包むように帯びていた呪力が、次第に小さくなり見えなくなった。
途端に立って居る足元を中心に、呪力が円状に広がった。
目を見張って思わず声を上げそうになった所を、隣に座る五条先生に静かに止められた。
『……1、2、3……4、5……、6……6種類の呪力、かな？』
「……続けて」
『多分2つはお兄ちゃんと野薔薇さんだから……あと4つ。だけど、一番小さい呪力があって、これは悪い感じがしないから……』
ぶつぶつと呟いていたAが目を開けて五条先生を見た。
『呪霊は3体っ！』
「ご名答っ！」
『やったっ！』
正解して嬉しそうにガッツポーズをした。
何時の間にか足元の円は消えていた。
「初めてにしては上出来。探知能力は優秀の様だね」
『探知能力って、結構大事ですか？』
「勿論。何処に呪霊が居るのか、等級はどれ程か見極められれば、安全に祓う事が出来るからね」
『成程……』
Aは小さく呟いて、少し沈黙した後、口を開いた。
『それは、私がもっと頑張れば、お兄ちゃんや皆さんの助けにもなりますか？』
真剣な面立ちでAは質問した。
無意識か、人形を持つ手に力が入りぎゅっと抱き締めている。
不安もあるが、何か自分も役立ちたい。
そんな気持ちを抱いた問い掛けだ。
それに対し、五条先生は珍しく少し口を開いたまま固まったが、すぐに口角を上げて答えた。
「なれるさ。そうありたいと願うならね」
『……えへへっ、じゃあ頑張ろうかな』
Aは、嬉しそうに笑った。
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ムスビ - これからもアニメが完結するまで妹も頑張るを見ていきたいです更新頑張ってください応援しています (2021年3月11日 18時) (
レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
影の黒猫 - 一つ目の白猫…?もしかして芥見先生？ (2021年2月28日 12時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - ネコぱふぇさん» 細長い白猫の人形、、、一つ目、、、作者、、、うっ頭が！！ (2021年1月29日 16時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - さゆしゅんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます。今後ともよろしく！ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(プロフ) - うひょー！！最高過ぎですっ！//// 更新頑張って下さい！応援しています！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: fbdec2ab15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年12月28日 0時
