兄と呪物 ページ15
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見事に火葬された祖父だったもの。
骨は脆かったのか殆ど灰になっていた。
私と兄で骨壺へ入れて行く。
「宿儺が全部消えればさ、呪いで苦しむ人も少しは減るかな」
「勿論」
「……あの指、まだある？」
兄が尋ねると、先生はポケットから赤黒いモノを取り出した。
――あれが両面宿儺の指。
受け取った兄はそれをまじまじと眺める。
「改めて見えると気色悪いなぁ」
『お兄ちゃん、これ食べたの……うわぁ』
「そんな目で見んなよ」
私もその指をじっと眺めていると、五条先生は私の腕を掴んだ。
くいっと軽く引っ張られて兄から離された。
私は困惑しながら先生を見上げると、口元に指を当てて静かにするよう指示された。
少し距離をとって兄を見える。
兄は徐に指を口に放り込んでゴクリと飲み込んだ。
目を閉じる兄の顔に、黒い模様が浮かんだ。
――ドクンッ
「うぐっ」
すると、突然胸を抑えて俯いた。
私が反射的に駆け寄ろうとするが、五条先生に止められた。
呻き声と共にクククッと笑い声を漏らしながら兄がふらふらと近付く。
五条先生は兄を見ながら右手を少し動かす。
兄は壁に頭をついて俯いて笑っている。
不安になって、私の口から声が漏れる。
『……お兄ちゃ――』
「ぐはっおえぇっまっずっ！ 笑えて来るわ」
そう言いながら兄は大袈裟に嫌な顔をしていた。
何時もの兄だ。
私は安心して息を吐いた。
『大丈夫なの？ お兄ちゃん』
「大丈夫じゃねぇよ、すっげぇ不味いんだって」
『いや、味の問題じゃなくて』
重要なのはそこではない。
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ムスビ - これからもアニメが完結するまで妹も頑張るを見ていきたいです更新頑張ってください応援しています (2021年3月11日 18時) (
レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
影の黒猫 - 一つ目の白猫…?もしかして芥見先生？ (2021年2月28日 12時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - ネコぱふぇさん» 細長い白猫の人形、、、一つ目、、、作者、、、うっ頭が！！ (2021年1月29日 16時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - さゆしゅんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます。今後ともよろしく！ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(プロフ) - うひょー！！最高過ぎですっ！//// 更新頑張って下さい！応援しています！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: fbdec2ab15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年12月28日 0時
