呪いの王 ページ19
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「とりあえず、悠仁はこれから学長と面談ね。その後はA」
「学長？」
『私も面談ですか？』
「Aは悠仁の事もあるし、一緒に紹介して置こうかなって。それと悠仁、面談下手打つと入学拒否られるから気張ってね」
「えぇっ！？ そしたら俺、即死刑っ！？」
『お、お兄ちゃんっ……死なないでねっ！』
「恐ろしいプレッシャー掛けんなよっ！！」
【何だ、貴様が頭ではないのか】
不意に知らない声が聞こえて、Aは周りを見渡す。
しかし姿はない。
【力以外の序列はつまらんな】
隣から声がして見れば、悠仁の左頬に口が出ていて喋っていた。
『く、口がっ……！！』
Aが驚いていると、悠仁はバチンとその口を手で押さえた。
「悪い、偶に出てくんだ」
『今のが、お兄ちゃんが食べた呪いの？』
「愉快な体になったねぇ」
【貴様には仮があるからな】
「あっ、またっ！」
今度は左手の甲に口が現れて勝手に喋り出す。
【小僧の体をモノにしたら、真っ先に殺してやる】
「宿儺に狙われるなんて光栄だね」
悠仁は左手の甲を叩いて黙らせる。
「やっぱこいつ有名なの？」
「両面宿儺は、腕が４本、顔が２つある仮想の鬼神。だが、そいつは実在した人間だよ。千年以上前の話だけどね」
呪術全盛期の時代、術士が総力を挙げて彼に挑むが敗北した。
宿儺の名を冠し、死後呪物として時代を渡る屍蝋さえ、術師たちは消し去ることが出来なかった。
「紛うことなき呪いの王だ」
「先生とどっちが強い？」
「うーん、そうだね……力の全てを取り戻した宿儺なら、ちょっとしんどいかな」
「負けちゃう？」
「……勝つさ」
二人がそのまま歩みを進める中、Aはチラッと悠仁を見上げる。
すると、左目の目尻の下の目と目が合った。
ぎょろりとこちらを見つめる赤い瞳。
ニヤリと笑う様に目が細められた。
『ひっ』
「ん？ どうしたA」
思わず小さく声を上げると、悠仁がこちらに振り向く。
何時の間にか目尻の目は閉じていた。
『な、何でもないっ』
「？」
慌てて首を振って、Aは悠仁から視線を逸らした。
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ムスビ - これからもアニメが完結するまで妹も頑張るを見ていきたいです更新頑張ってください応援しています (2021年3月11日 18時) (
レス) id: 7c4a754810 (このIDを非表示/違反報告)
影の黒猫 - 一つ目の白猫…?もしかして芥見先生？ (2021年2月28日 12時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - ネコぱふぇさん» 細長い白猫の人形、、、一つ目、、、作者、、、うっ頭が！！ (2021年1月29日 16時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
ネコぱふぇ(プロフ) - さゆしゅんさん» コメントありがとうございます。応援ありがとうございます。今後ともよろしく！ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3da7122dd2 (このIDを非表示/違反報告)
さゆしゅん(プロフ) - うひょー！！最高過ぎですっ！//// 更新頑張って下さい！応援しています！ (2021年1月17日 1時) (レス) id: fbdec2ab15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコぱふぇ
| 作成日時：2020年12月28日 0時
