猫が２４匹 ページ25
それからしばらくして、王様・眼鏡・茶色・その他猫たちが、飛ぶようにして私たちのもとにやってきた。
「ジッキンゲンくん、また会えて嬉しいにゃ。レオちゃーん！ すぐお城に連れて帰るから待っててにゃー！」
「猫も悪くないぜ？」
『でも、ネズミ好きにならなきゃいけないの？』
「いや、待て！ 諦めるのは早いらしいぞ！」
『えっ？』
バロンに言われて左方を見れば、そこには赤い制服を着た猫たちが整列していた。
そしてその隣のドアを開けて出てきたのは、昨日私が助けたあの綺麗な猫。
「ユキちゃんの知らせを受けて急いで帰ってみれば…、これはいったい何の騒ぎですか!!」
「レオちゃん！」
『あっ、ユキちゃん！ また会えた！』
「よかった、間に合って……。」
どうやらユキちゃんが彼らを呼んでくれたらしい。
私たちは王様とルーン王子のやり取りを見守る。
「―――お前だってレオちゃんみたいなコがお嫁さんに来てくれたら嬉しいかにゃって。」
「そんな気遣いは無用です！ 僕はこのユキちゃんと結婚します。」
『え？』
「嘘ぉ！」
「急な話らしいな。」
「やるじゃないか、王子サマ。」
話に区切りがついたのか、ルーン王子はユキちゃんのもとに来て、私と初めて会ったときにくわえていた箱を手渡す。
中を見ると、それは私が昔よく食べていたお魚のクッキー。
『それって……、』
「そうよ。みなしごだった私に、レオちゃんが食べさせてくれた、お魚のクッキー！」
『まさか、ユキちゃんってあのときの子猫!? あんまり綺麗になってたから気が付かなかった〜！』
「ユキちゃん。これから始まる僕らの暮らしの記念に、このクッキーを受け取ってくれるね？」
そうルーン王子に言われて、ユキちゃんは頬を染めて頷いた。
てことは―――…、
『二人は結婚するってこと!?』
「「 /// 」」
『わぁ！ ユキちゃん、おめでとう!!』
「ありがとう、レオちゃん。…私、レオちゃんに会ってなかったら、足の怪我でお腹を空かせて倒れていたかもしれないし……、」
「僕も、危ないところを助けていただきました。まさかあなたが、話に聞いていたレオさんだったとは…。あなたは僕ら二人の恩人です。どんなお礼をすればよいでしょう？」
『お礼なんていいよ！ だって私も嬉しいんだもん。やっぱり猫を助けてよかったんだよ！』
.
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レモン(プロフ) - 私も夢主ちゃんの猫王にたいしての発言にスカッとしました！それと同時にごもっともだ、もっと言ってと思いました。 (2019年1月20日 11時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily - 夢主ちゃんの猫王に対する物言いにスカッとしましたー。原作でもハルちゃんあれぐらい言ってほしかったな、うん。← (2017年12月24日 22時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
yukimusic1412(プロフ) - おぉー！楽しみです！生活も更新も頑張ってくださいね！普通に仲いいより、たまにイチャイチャするとドキドキできると思います♪でも、バロンの紳士的な性格はなるべく崩さずに、みたいな？笑 難しいですけど、応援しています！ (2016年12月1日 19時) (レス) id: 5a8710d0cc (このIDを非表示/違反報告)
菜々子 - やったー！続編楽しみにしてますね！願わくば主人公とバロンが良いカップルにならんことを！0(*^^*)0 (2016年12月1日 19時) (レス) id: a5ffdc6bb0 (このIDを非表示/違反報告)
yukimusic1412(プロフ) - あ、ほんとだ！勘違いしてましたー名前変えられますね！2番がいいです！ (2016年12月1日 5時) (レス) id: 5a8710d0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲瓏なる蒼玉（玲玉） | 作成日時：2016年11月19日 8時
