猫が２２匹 ページ23
しばらく行くと、そこには兵隊の猫が３匹もいた。
バロンは私の前に立ち、その３匹と交戦する。
「レオ、危ない!!」
しかしそのうちの１匹が、バロンをかいくぐって私のもとに向かってきた。
バロンは手が離せないため、私は腰を低くして相手の動きを観察する。
そして相手が突き出してきた剣を避け、その勢いを利用して相手を地面に叩きつけた。
いわゆる“背負い投げ”ってやつ。
中学・高校と授業で真面目に柔道に取り組んでいたのが、まさかこんなところで役に立つとは……。
ありがとう、中学・高校の体育の先生…!!
また肩の痛みが悪化したが、それは昨日(?)からのものなので我慢する。
その後、バロンもすぐに２匹を倒し、私のもとに駆けてきた。
「無事か、レオ！」
『うん、大丈夫。』
「その肩は？」
『これは昨日ぶつけたところだから、気にしないで。』
「そうか…。あまり痛むようなら言ってくれ。ゆっくり行こう。」
『ハハッ、了解(ラジャー)！』
そう言って、私たちは再び走り出した。
そしてまた少し行ったところで、ようやくムタさんと合流する。
「よぉ！」
『おかえり。』
「そっちは？」
「行き止まりだ。」
「ふむ。」
ムタさんの話を聞き、私たちは別の道へと足を進める。
しかし、ここからがおかしかった。
どこへ行っても行き止まりだらけ。
少しも塔に近づくことができないのだ。
そして今も、行き止まりになっているところに来た。
「ん？ また行き止まりか。難しくなってきたな。」
バロンの言葉に、私は反対側の壁を調べる。
そして私は、壁の本当に隅っこに、さっき私がこっそり付けた印があるのを見つけた。
『おかしいよ！ さっき此処壁なかったもん！』
「んなわけねぇだろー？」
『ムッ！ じゃあ見ててよねっ！』
「ん？ レオ？」
ムタさんに馬鹿にされて腹が立った私は、バロンのところから少しだけ助走をつけて、新しく現れた壁の部分に思い切り体当たりする。
するとその壁は「ニャア!?」という声を上げて、ドミノのように次々と倒れていった。
きっと王様サイドの猫がイカサマでもしていたんだろう。
私たちはその壁の上を走って塔に向かう。
ムタさんが通るたびに、壁の下から「ぐえっ!!」という声がする。
下敷きになった猫さんたち、ご愁傷様♪
.
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レモン(プロフ) - 私も夢主ちゃんの猫王にたいしての発言にスカッとしました！それと同時にごもっともだ、もっと言ってと思いました。 (2019年1月20日 11時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily - 夢主ちゃんの猫王に対する物言いにスカッとしましたー。原作でもハルちゃんあれぐらい言ってほしかったな、うん。← (2017年12月24日 22時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
yukimusic1412(プロフ) - おぉー！楽しみです！生活も更新も頑張ってくださいね！普通に仲いいより、たまにイチャイチャするとドキドキできると思います♪でも、バロンの紳士的な性格はなるべく崩さずに、みたいな？笑 難しいですけど、応援しています！ (2016年12月1日 19時) (レス) id: 5a8710d0cc (このIDを非表示/違反報告)
菜々子 - やったー！続編楽しみにしてますね！願わくば主人公とバロンが良いカップルにならんことを！0(*^^*)0 (2016年12月1日 19時) (レス) id: a5ffdc6bb0 (このIDを非表示/違反報告)
yukimusic1412(プロフ) - あ、ほんとだ！勘違いしてましたー名前変えられますね！2番がいいです！ (2016年12月1日 5時) (レス) id: 5a8710d0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲瓏なる蒼玉（玲玉） | 作成日時：2016年11月19日 8時
