猫が１８匹 ページ19
私は驚きのあまり叫び声をあげ、ムタさんがいるはずの隣の部屋に駆け込んだ。
しかしそこには、大きな容器の中でゼリー状のものに埋まり、ピクリとも動かないムタさんの姿が……。
私は再び叫び声をあげる。
『どどどどどどどど、どうしたの!?』
「“マタタビゼリーを浴びるほど食べたい”と申されて、このような有様に……。」
『まさか…、こんなﾀﾋに方…しなくても……。』
私は容器に飛びついて泣いてしまった。
祝宴の準備があるといわれるが、今はムタさんから離れたくない。
そう言うと、私はその容器とともに会場へ連れていかれることになった。
――――――――――
―――――――
周りがいろいろなことをして私の機嫌を取ろうとしてくれているようだが、私は少しも楽しめなかった。
だってムタさん死んじゃったし…、このまま本当に猫と結婚させられるかもしれないし……。
「もっとマシなのはいにゃーのかぁーッ!!?」
「私がレオ様を喜ばせて御覧に入れます。」
王様に怒鳴られ誰もが後ずさる中、１匹の猫が前に進み出る。
緑のマントと中世ヨーロッパの貴族が被るような帽子を身に着けたその猫は、私の前で手を差し出した。
「お嬢さん。わたくしと、一曲。」
『あの、私ダンスなんて踊れ“にゃ”い―――って、あぁもう！ 猫語になってる……。』
猫語に対して更に落ち込んでいると、マントの猫が微かに笑ったような気がして、私は再び顔をあげた。
「大丈夫、お任せを。」
その猫は、目元を仮面で隠していて表情がよく分からないが、その声はどこか優しくて安心する。
私は差し出された手にそっと自分の手を重ねた。
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レモン(プロフ) - 私も夢主ちゃんの猫王にたいしての発言にスカッとしました！それと同時にごもっともだ、もっと言ってと思いました。 (2019年1月20日 11時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
Lily - 夢主ちゃんの猫王に対する物言いにスカッとしましたー。原作でもハルちゃんあれぐらい言ってほしかったな、うん。← (2017年12月24日 22時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
yukimusic1412(プロフ) - おぉー！楽しみです！生活も更新も頑張ってくださいね！普通に仲いいより、たまにイチャイチャするとドキドキできると思います♪でも、バロンの紳士的な性格はなるべく崩さずに、みたいな？笑 難しいですけど、応援しています！ (2016年12月1日 19時) (レス) id: 5a8710d0cc (このIDを非表示/違反報告)
菜々子 - やったー！続編楽しみにしてますね！願わくば主人公とバロンが良いカップルにならんことを！0(*^^*)0 (2016年12月1日 19時) (レス) id: a5ffdc6bb0 (このIDを非表示/違反報告)
yukimusic1412(プロフ) - あ、ほんとだ！勘違いしてましたー名前変えられますね！2番がいいです！ (2016年12月1日 5時) (レス) id: 5a8710d0cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲瓏なる蒼玉（玲玉） | 作成日時：2016年11月19日 8時
