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変わり者10人目 ページ12




世の中には、2つのタイプの人間がいる。
素早い奴と、もう一つは鈍臭い奴。
言うまでもなく、私は後者に当て嵌る。


とりあえず、



「よし、仲良い子とペア組めー」

『……』←



体 育 は 滅 び ろ



___



一応この学校にも、授業やテストというものは存在する。
ちなみに例のアイドルは遅れようがサボろうがその辺は免除になっている。(“特別枠”ってヤツだろう。)
テストに至っては全教科90点取ってたから申し分無しだが。


そんな、アイドルグループの一人・松野カラ松と席が近い、というか隣同士である。彼のせいで友だちが出来ない上、幼稚な(←)嫌がらせを受けているので、はた迷惑だ。
そんな彼はと言うと。



「ね、ねぇカラ松君……良かったら、私と組まない?」
「何抜けがけしてんのよ!私が先よ!」
「早い者勝ちって言葉を知らないの?先に話しかけたのは私よ?」
「そ、そんなの関係ないわ!カラ松君は早い遅いで選択したりしない!」



……なんだろう、なんかデジャヴ……??
補足すると、今日の体育は野球かテニスの選択科目です。それで、私は経験値からしてテニスを選択せざるを得なかった。



「……悪いな、もう先約が居るんだ」

「えっ?」




そんな彼の言葉に、騒がしかった声が一気に止んだ。
彼が軽やかな足取りで歩き出せば、一気にザザーっと音を立てて道が開く。

開いた先に、いた者は



「……えっ…私?」



紛れもない、あの国民的アイドルに取り合いされてる、例の彼女だ。
実は、体育の時間は決まって別クラスと合同することが決まっているのだ。

まさか、彼女……弱井さんが相手のクラスだとは思わなかったが。そんなライバルである兄弟が居ないこの時間は、彼にとっては鮮一遇のチャンスであり。
こうして、ことあるごとに彼女を口説きまくっている。


「よォ、お前、組む相手いないんだろ?しゃーねーから俺が組んでやるよ」

「そ、そんなことないよ!組む友だちぐらいだったら居るし…っ!?…」

「…まァ、お前に拒否権なんて無いけどな?」


「「キャアアアアアァ!!」」←



……毎度毎度、少女漫画的展開を見せられている此方の身にもなって欲しい。

ちなみに、今の状況を説明…すると(したくないけど)顎クイされて、耳元で呟くように愛の言葉を投げかけております。


「ああありがとうございまあぁあーーーーぁあす♥」←



…あ、気絶した。

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設定タグ:おそ松さん , F6 , 黒バス(?)   
作品ジャンル:恋愛
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サクラ - 更新楽しみに待ってます!早く素でないかな… (2018年3月27日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
美空 - 更新頑張ってください。待ってます。 (2018年3月7日 21時) (レス) id: 611dba761a (このIDを非表示/違反報告)
一松大好き 水姫(プロフ) - 最新頑張ってください! (2017年11月17日 13時) (レス) id: f4a6cb2266 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2017年5月5日 17時

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