テストは日々の積み重ねが大事。By茶川 ページ22
*
▽茶川side
「りんちゃん、テストの結果見せてくれる?」
『あ……はい。』
机の前に、ラスボス感漂わせて仁王立ちしてるのは言うまでもなく我が誠凛バスケ部のカントクである。
有無を言わさぬ雰囲気に苦笑しつつも、テスト用紙の束を渡す。
「………うん、全教科平均も取れてるし大丈夫ね。数学がちょっとギリギリなのが気になるわね。」
『あはは…おっしゃる通りで……』
やっぱり、そこ聞いちゃいますか。
思わず肩をすくめて笑えば、何故か考え込むように黙ってしまったリコさん。
やがて、何か思いついたのか、私に向かってにっこりと笑って見せた。
「大丈夫よ!それなら、強力な助っ人がウチにいるから!!」
なんだろう、いやな予感しかない←
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「――あ、いたいた、黒山…ってオーイ!無視すんな」
「…チッ、何ですか、伊月さん」
「今舌打ちしたよな!?…ハァ、テストの点数どうだった?」
茶川もそうだけどお前は俺でも見つけにくいんだから……という言葉を飲み込み、本来の目的を口にした。
「なんだ、それですか。てっきりリコさんが来るのかと思ってました」
「その予定だったんだけどな。見失うかもしれないしどっかいく可能性あるということで俺が駆り出された」
「どんだけ信用無いんですか…僕は」
案外すんなりと渡された答案用紙の束を受け取りながら、会話を進める。…そういや、一個人で彼…黒山と話すのはこれが初めてか?
因みに、テスト結果はというと申し分無し。
しかしまあ、一応聞いとくか
「黒山は、苦手科目とかないの?」
「苦手科目ですか?えっと___」
_______
▽鈴村side
カントクことリコさんから、中間テスト全部持ってこいとの指令を頂きました。
俺はちょっと先生から呼び出しくらってたので、黒子達には先行っててと言った。
もしかしなくても:勉強回
「実力テストって成績には関係ねぇんだろ?」
「え?そうなの?じゃあマジで問題ねぇじゃん!練習した方がいいだろー?」
「……」
降旗、河原、福田…だったかな?
途中、彼らの姿が見えたので、話しかけようと思ったが、原作であろう台詞が聞こえてきたので、ここは黙ってついていくことにした。
「問題…大アリよ!」
そんな彼らの考えを真っ向から否定するのは、バスケ部監督の他に生徒副会長の顔を持つ彼女である。
わかってたけど、容赦ないな…わかってたけど。
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アイスクリーム(プロフ) - はじめまして。この作品すごく楽しく読ませてもらいました。無理のないように更新を頑張ってください。茶川さんと虹村さんが仲がいいところがかなり好きです。応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 88f513c2be (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - 私は中でも茶川ちゃん推しだからだと思うけどそろそろバスケでも活躍して欲しかったり(( (2019年7月16日 2時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます!完結までは時間がかかりますが、付き合ってくれると幸いです! (2019年7月6日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とても面白かったです!!初めから最後まで夢中になって読みました。これからの先が、とてもおもしろそうです!!楽しみにしています。頑張ってください! (2019年6月29日 14時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 十夜さん» イチャつく…考えてみますね← (2019年4月30日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
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