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▽(もう暫く)鈴村side
「……どうもカン違いだったようだ。やはり変わってなどいない。
戻っただけだ。三連覇する少し前にな。」
変わってない。
その言葉はまるで、かつてのチームメイトにも言われているかのように響いた。
「…けどあの頃はまだみんなそうだったじゃないですか。」
「お前らがどう変わろうが勝手だ。だがオレは楽しい楽しくないでバスケはしていないのだよ。」
「……」
緑間の言葉の三連覇する少し前にひっかかったのだろう。
確かに、彼らにとっての三連覇には大きな出来事があった。
と、それを今まで聞くに徹していた火神が口を開いた。
「オマエらマジゴチャゴチャ考えすぎなんじゃねぇの?
楽しいからやってるに決まってんだろ、バスケ。」
「うん、俺もそう思う。当たり前だよな」
「なんだと…
………何も知らんくせに知ったようなこと言わないでもらおうか。」
………知ってるよ。
―――ベチャッ←
この重い空気を切り裂くかの如く、その場に見合わない効果音が響いた。
その音の正体は、空中からやってきたお好み焼きが緑間の頭の上に乗った音であり。
…主犯は高尾君か。
「なにそれ、新しいファッション?」←
「………とりあえず話は後だ。高尾、ちょっと来い。」
「わりーわりー…ってちょっスイマッ……なんでお好み焼ふりかぶってん…
だギャーーー!!」
「一番荒らしてんのあいつらじゃねえか」←
「…言っちゃ駄目です、拓君」
ガシャガシャーンと激しい音だけが聞こえている。
……うん。あれは、完全に高尾君が悪い。
「火神君と拓君の言う通り、今日試合をして思いました。
つまらなかったらあんなに上手くなりません。」
「……だな」
もし、黒子と同じ立場だったなら上手くならないどころかやめてるよ。
幸い、身体能力がチートだったからいいけどさ。
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アイスクリーム(プロフ) - はじめまして。この作品すごく楽しく読ませてもらいました。無理のないように更新を頑張ってください。茶川さんと虹村さんが仲がいいところがかなり好きです。応援してます。 (2020年5月3日 1時) (レス) id: 88f513c2be (このIDを非表示/違反報告)
十夜 - 私は中でも茶川ちゃん推しだからだと思うけどそろそろバスケでも活躍して欲しかったり(( (2019年7月16日 2時) (レス) id: c029fe2fa8 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 小冬さん» ありがとうございます!完結までは時間がかかりますが、付き合ってくれると幸いです! (2019年7月6日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
小冬 - とても面白かったです!!初めから最後まで夢中になって読みました。これからの先が、とてもおもしろそうです!!楽しみにしています。頑張ってください! (2019年6月29日 14時) (レス) id: b394ae1541 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 十夜さん» イチャつく…考えてみますね← (2019年4月30日 8時) (レス) id: b62f39a03d (このIDを非表示/違反報告)
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