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鈴村side


日向「ま、ちょーどいいわ。最初から決めてたからな、お前ら二人は前半までって。
…心配すんな。正邦は俺達が倒す」

黒子「え?」



まだやれると訴える火神に対し、日向先輩が静かに言い聞かせる。
黒子は、自分も引っ込められると聞いて疑問を抱いたようだが、日向先輩の言うことに冷静に耳を傾けているようだ。

日向「理由は、まあ、2つかな。1つは、緑間を倒せるのはお前ら2人しかいないからだ。この試合、2人がフル出場すれば正邦に勝てる可能性は上がる。


が、次の秀徳に勝てる可能性はない。2人を温存すれば正邦に勝てる可能性は大幅に下がるが、決勝リーグへ行ける可能性が数%残る」


日向先輩の言葉に、それでもやはり下げられるのは不満らしい火神が反抗する。


火神「いや疲れててもなんとかして…緑間倒してみせますよ!それに…」
黒子「火神くん、言う通りにしましょう」
火神「なっ!?」


しかし、そんな火神を、黒子が制した。


黒子「ボクは先輩達を信じます。それに大切なのはきっと、もうひとつの理由の方です」


黒子がそう、涼やかな瞳で火神を見据えて言った。折角なので、俺も付け加える事にした。


「……火神。まだ、試合は終わった訳じゃない。またファウル出して緑間と戦えなくなるのと、正邦に負けて緑間と戦えなくなるの、どっちがマシだと思う?」

火神「うっ……」


_____ベシッ


日向「ダァホ、ちげーよ!」

「痛っ」


日向「俺は、正邦に勝つ確率がちょっと低くなるだけって言ったんだよ!負けるとは言ってねぇ!!」

「……あ、そうでした。ごめんなさい」


叩かれた頭をさすりながら、自分の発言の語弊に今更気づいた。



____ベシッ!


「痛っ!!何なんですか……」


と、今度は背中を勢い良く叩かれる。地味に痛いわ、コレ。


日向先輩の顔を再び見ると、それは決意に満ちたような表情で。



日向「……勝つぞ」

「!!……はいっ!」




凄く、頼もしいと思った。

〃→←〃



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藍斗 - おもしろかったです! 更新頑張ってください 応援してます! (2016年9月10日 11時) (レス) id: 74bee11643 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユキ | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年6月4日 10時

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